教諭歴17年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
突然ですがお子様の寝相には関して…
「寝相が悪くて布団を掛け直すのが大変…」
「キックされてこっちが眠れない…」
等のお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか?
〝寝相を良くする方法ってないのか?〟
〝そもそもどうして子どもの寝相は悪いのか?〟
と考えがちですが、実は子どもの寝相は悪い方がいいんです!
今回は…
等、お子様の睡眠に関して親御さんが知っておくべきことについてご紹介します。
寝相が悪い方がいい理由とは?!
「寝相が悪くていいことなんてあるの?」と思われるかもしれませんが…
結論から言うと寝相の悪さはむしろ良質な睡眠の証だからです。
むしろ就寝中にほとんど動かない、寝相がいいと言われてる子の方が脳や神経系の発達に問題がある可能性が…という報告もあります。
寝相が悪い方がいいと言われている主な理由は大きく以下の3つです。
身体に溜まった熱を放出している
まずは身体に溜まった熱を外に放出しているからです。
日中元気に遊んだり、運動すると身体の内側に熱が溜まります。
身体はその熱を寝てる時に放出しているんですが、その際に布団と身体が接している面はどうしても
熱くなります。
その熱さを回避しようと反射的に寝返りを打っているというわけです。
脳が休まっている証拠
もう一つは脳がしっかり休んでいるからです。
脳が休んでいると姿勢をうまく制御できなくなり、寝相が悪くなります。
姿勢を制御できないのは生理現象であり、お子様が深く眠っている証拠でもあります。
成長ホルモンが分泌されている
最後は成長ホルモンが分泌されているためです。
成長ホルモンは身体の中心部分の体温が低くなる、就寝時に多く分泌されます。
身体の中心部分の体温を下げようと末端部分に熱を放出することで、身体の表面温度が上がるため、寝苦しくなり、布団の冷たい部分を探そうとして寝相が悪くなるんですね。
寝る時の姿勢の種類
子どもの精神状態によって寝る時の姿勢も変わってきます。
寝相には大きく分けて以下の4つがあります。
大の字
まずは大の字です。
この寝相は精神的に安定していて、人懐っこい性格の子に多く見られます。
横向き
横向きになり、背中と膝を軽く曲げて寝ている子はストレスがあまりなくリラックスしている状態です。
また利き手を下にして寝る傾向があります。
ストレスを上手にコントロールでき、精神的に安定している子に多く見られる寝相です。
丸まっている
丸まるようにして寝ている子は胎児のように守られたいという願望から甘えん坊の子に多い寝相です。
ただストレスを感じている時にも見られる寝相なので、お子様の言動に注意しましょう。
ごめんなさいポーズ
これは膝を曲げてうつ伏せになっている寝相です。
土下座のようなポーズを思い浮かべるとイメージしやすいと思います。
この寝相の時は睡眠が浅い時に多いです。
またパワフルで行動的な性格の子に多く見られ、その反面ストレスを感じやすい傾向があります。
良質な睡眠を得るためには?!
やっぱりお子様にはいい睡眠をとってほしいですよね?!
そのためには昼間、いっぱい身体を動かして遊ぶようにしましょう!
身体を動かすことで…
- 適度に疲れる。
- ストレス解消になる。
遊びや運動は身体の疲れだけでなく、ストレスを発散することで心の安定にも繋がり、それが良質な睡眠に繋がります。
また太陽の光を浴びることでよりぐっすり眠れ、朝の目覚めもよくなります。
そしていっぱい遊ぶことで運動能力や身体能力も向上していきます!
他にも…
といったことにも注意しましょう。
赤ちゃんの頃から生活リズムを整えていれば、良質な睡眠も習慣になります。
しかし乳児期は寝る時間も多く、身体を動かして遊んだり、思うように動いたりができません。
なので通気性がよく、胎内にいた時の安心感が得られるように胎内と同じ感覚が得られるように心地良く身体を締め付けられる、おくるみ等を活用するのがおすすめです!
まとめ
いかがでしたか?
昔から子どもは…
〝よく遊び、よく食べ、よく眠れ〟
と言われていますよね?!
これは…
といったいい循環になり、その生活習慣が子どもの健全な発達、発育に繋がります。
成長と共に深い睡眠時でも身体を制御できるようになるので、見られるのは小学生くらいまでです。
それまでは健全な発達、発育をしていることを喜びながら、微笑ましく見守ってあげてください。
ただベット等高さがある所で寝る際は落下の危険があるので、ご注意くださいね!
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