教諭歴17年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
今回は幼児、小学生におすすめの習い事である野球についてご紹介します。
では具体的にどんな運動能力が伸びていくのか?
その他掛かる費用やデメリットまで詳しく解説していきます。
野球人口は年々減少している?
全日本野球協会によると小中学生の野球人口は2007年は66万4415人だったのが、2020年には40万9888人にまで減少しているそうです。
その原因として少子化が考えられますが、他にもボール遊びをする場所がなく、普段から野球をする機会が減ってしまったことも原因として挙げられます。
野球は習い事としてもおすすめ!
競技人口は減少していますが、プロ野球選手や大谷翔平選手のようにメジャーリーガーを目指せたりと野球はまだまだ夢のあるスポーツだといえます!
また伸ばせる能力も多く、子どもの習い事としてもおすすめです!
具体的に…
どんな所がおすすめなのか?
どんな能力が伸びていくのか?
向上する身体的能力と内面的な成長に繋がる能力に分けてご紹介します。
身体的に向上する能力
まずは身体面で向上する能力は以下の通りです。
まずは体力、持久力がつくことですね。
野球はサッカーやバスケットボールのように、ずっとコート内を走っているわけではありません。
しかし体力づくりの一環で練習時にランニングを取り入れているチームも多いと思います。
また守備でボールを取るためにボールの軌道を見ながら素早く動いたり、スピードに緩急をつけた動きをする必要があるため、瞬発力や反射神経も向上します!
- 身体を反りながらボールをキャッチする。
- 身体を捻り、ボールを投げたり打つ。
等の動作の中で、腕や背中、お腹といった部位の筋力アップにもなりますし、なにより…
上記のように特に下半身の筋力、筋持久力アップに繋がります。
そして野球はバットやグローブ、ボールと様々な道具を使ってプレーします!
最初は上手に使えないと思いますが、段々と道具を巧みに操る、操作能力も向上していきます。
また身につけられる身体能力としてコーディネーション能力もあります。
コーディネーション能力とは1970年代に旧東ドイツで生まれた、状況に合わせて“身体の動き”や“力の加減”を調整する運動能力です。
コーディネーションとは「調整」「一致」という意味です。
コーディネーション能力には7つの能力があり、ボールの軌道に走る速度を合わせてキャッチする等、野球はこの7つの能力を身につけるのに最適なスポーツの1つです!
最後は空間認知能力です。
空間認知能力とは…
物の形や場所、向き、大きさ、姿勢、スピード、物や人同士の位置関係などをすばやく正確に判断できる力を指します。
等を経験していくことで…
〝あそこにあるボールを捕るには、どれくらい近づいたらとれるか〟
〝どの位置にボールが落ちてくるのか〟
“ボールを見て、軌道を予測して打つ”
といったことがわかるようになり、空間認知能力が自然と身についていきます。
内面的な成長に繋がる能力
次に内面的な成長に繋がる能力です。
野球はチームスポーツなので仲間とコミュニケーションをとって連携しないと試合で勝てません…。
そのため自然と協調性、コミュニケーション能力が養われていきます。
そして大きな掛け声を出しながら練習することが多く、練習前や後、試合の際等には保護者や相手チームに挨拶をすることがあります。
そのために自然と大きな声で挨拶ができるようになります!
最後は戦略的思考が身につくです。
何か難しそうに聞こえますが、要は自分なりにオーダーを組んだり、代打に誰を出したりというのを自然と考えられるようになります。
もちろん実際には監督が行いますが、その時々のメンバーやシチュエーションを踏まえ、〝自分ならこうする!〟というのを考えられるようになるのが重要になってきます
デメリットは?
いろんな能力を伸ばせる野球ですが、習い事として始める上でのデメリットもあります。
大きくは以下の2つが挙げられます。
道具が高い
まずは道具が高い点です。
サッカーやバスケットボールはボールと練習着、スパイクやバッシュ等を揃える必要がありますが、野球はそれらに加えてバットやグローブも必要になってくるので、初期費用が高くなります。
練習場所が限られている
もう一つが練習できる場所が限られていることです。
習い始めたらチームとして練習する場所は確保されているでしょう。
しかしチームの練習日とは別に、自分で練習したい時、昨今近所に練習できる場所がなかなかないです…。
特に都心だと公園や広場等ではボール遊びが禁止されている所が多いです…。
「もっと練習してうまくなりたい!」
という時、練習できることが限られてしまうのは残念ですよね…。
何歳から習える?
野球は何歳から習えるのでしょうか?
これは後述になりますが…
チームによって様々なので、お目当てのチームがあれば最初に確認しておきましょう。
幼児期ではそんなに難しいことはせずにボールに慣れ、親しんでもらうことを目的とする練習から始めます。
小学校の体育の授業ではドッジボールや体力測定のボール投げ等、球技も多くやるので幼児期からボールに慣れておくのは大きなアドバンテージといえます。
習うにはどうしたらいい?
野球を習える所は大きく分けて以下の2つです。
スポーツ少年団とは通称〝スポ少〟と呼ばれるスポーツを通じて健全な発達を目指すことを目的としている非営利団体です。
特徴としては昔からある地域密着のチームが多く、監督やコーチもボランティアなので、わきあいあいとした雰囲気の傾向があります。
もう一つは株式会社のような企業が運営する民間の野球チームです。
こちらはプロの指導者が指導してくれるので、技術向上を目的としている時におすすめです。
その他以下のような違いがあります。
月謝 | レッスン日 | コーチや監督 | 保護者の手伝い | |
スポーツ少年団 | 安め | 土日が多い | 地域のボランティア | ある所が多い |
民間の野球チーム | 高め | 平日の夕方が多い | 野球指導のプロ | ない所が多い |
費用は?
月謝や道具等の費用も気になる所ですよね?!
これもスポーツ少年団と民間の野球チームでは異なります。
スポーツ少年団 | 民間の野球チーム | |
入会金 | 約1,000円~3,000円 | 約8,000円 ※入会時一度だけ支払い |
年会費 | 約1,000円~3,000円 | 約8,000円 ※年1回支払い |
月謝 | 約2,000~5,000円 | 約7,500~8,000円 |
スポーツ保険代 | 約1,000円~2,000円 | 約1,000円~2,000円 |
上記はあくまでおおよその目安ですが、月謝は民間の野球チームの方が高いことが多いです。
これは指導者の人件費等、運営に費用が掛かるためです。
逆にスポーツ少年団の月謝が安いのは指導者が野球経験者のパパや学生等、地元のボランティアなので人件費が掛かっていないためです。
スポーツ少年団は入会金、年会費が掛からないチームも多いです。
その他にも…
等とチームのユニフォーム、帽子、冬になるとユニフォームの上から着るジャケット代が掛かります。
バックもチームによっては指定のものになります。
始める際に野球道具一式を揃えると大体5〜10万円ほど掛かります。
知り合いに野球をやっていた人がいれば、お下がりを貰ったりするのもいいですね!
おすすめの野球チーム、スクールは?
おすすめの野球チーム、スクールはベースボールスクール【ポルテ】です。
ベースボールスクール【ポルテ】は全国に約660教室あり、3~12歳まで通える野球スクールです。
横浜DeNAベイスターズの元監督でもある中畑清さんがサポーターをしていることでも有名です。
おすすめポイントとして…
デメリットとして…
まずは見学や体験教室への参加がおすすめ!
気になる野球スクールがあれば見学や体験教室に参加してみましょう!
お子様の性格や運動能力に合った雰囲気や指導内容かを確認することが大切です!
まとめ
いかがでしたか?
まずはお子様が野球に興味があるか、親御さんと遊びとしてやってみて習ってみたいか聞いてみるのもいいと思います。
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