体操教室って通った方がいい?現役体操指導者が伝えたい幼児期の体操教室の必要性とは?!

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習い事

教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!

よく勤務する幼稚園の保護者から…

「うちの子、ちゃんと体操できてます?」

「運動苦手なので、体操教室に通わせようと思うんですが…」

等の質問、相談をされます!

親御さんとしては心配ですよね…。

そこで今回は体操教室って通うべきか、その必要性やメリット、デメリットについて解説したいと思います!

体操教室で座っている男の子
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結論

〇×を持つロボット

基本的に3~6歳の幼児期に体操教室に通う必要ありません!

「えっ、体操教室に通ったら運動が上手になるんでしょ?!なんで必要ないの…?」

と思われるかもしれませんが、基本的には通わなくても運動能力を向上させることが出来ます!

理由は後述しますね!

幼児期の習い事で人気なのは…

そもそも3〜6歳の幼児期ではどんな習い事をしている子が多いのでしょうか?

順位 やっている習い事
1位 スイミング
2位 英会話・英語教室
3位 体操
4位 ピアノ
5位 リトミック
6位 学習塾、幼児教室
7位 サッカー
8位 ダンス
9位 バレエ
10位 その他スポーツ
引用 コドモブースター 幼稚園で人気習い事ランキング10選!スポーツが人気

10位中7つが運動系の習い事ですね!

これは何かしら特定の運動をマスターしてほしい、身体を動かす楽しさを知ってほしいという理由で習わせている親御さんが多いようです!

体操教室はなぜ人気?

体操も3位に入ってますね!

ではなぜ体操教室に通わせようと思う親御さんが多いのでしょうか?

飽きっぽいので、最後まで諦めずにやりきるきっかけにしたかった。

幼稚園や小学校の体育で困らないように!

運動神経が悪いので、運動に自信をつけてもらいたくて通わせました。

他にもお友達が通っていて楽しそうだから、周りの子といっぱいコミュニケーションをとってほしいとい声もありました!

体操教室の概要

体操教室に参加する男の子

体操教室ってどんな事をして、いくらくらい掛かるのか概要をご紹介します!

教室ごとでバラつきがあるので、大手のスポーツクラブ3社の平均値をお伝えします!

どんなことをする?

鉄棒やマット、跳び箱といった器械体操を主にやります!

細かなカリキュラムは各スクールで異なるので、確認しましょう!

何歳から通える?

大体3歳から通える所が多いです!

0〜2歳のクラスもあるようですが、器械体操とは違ったベビーマッサージやリズム遊びといった内容が主になっています!

月謝はいくらくらい?

週一回、60分前後のレッスンで大体8,000円くらいの月謝になります

週2回以上だと10,000円を超えます!

その他入会金が7,00円前後、鞄やレッスン着等の備品代が9,000円前後掛かり、入会時には月謝と併せて大体25,000円前後を見ておくと安心です!

目的別で種類がある!

体操教室にもいくつか種類があります!

目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です!

定期的に通う

これは週1回、合計で月4回通うといった1週間や月で通える回数が決まっているものですね!

メリット
運動が苦手な子でも自分のペースで通いやすい!

デメリット
週1〜2回のレッスンだけだと運動の効果が得にくい…。

不定期で通う

『○日間の集中レッスン!逆上がり教室受講者募集!』

なんて広告を見たことありませんか?

これは何日間か連続で特定の技や種目を集中して練習する不定期のレッスンです!

夏休み等の長期休みに開催されることが多いですね!

メリット
・普段体操教室に通っていなくても参加出来るものが多いので、「ちょっとやらせたい!」という時にハードルが低くなる!

・体操を楽しむきっかけになる!

デメリット
・期間限定レッスンなので、終了後に運動を継続しにくい…。

・運動の基礎能力が身についてない状態で特定の技の練習をしても、効果が得られにくい…。

その他

選手育成コースのように将来的に選手を目指すコースもあります!

これは週4~6日くらいのレッスンで本格的に選手を目指すコースで、月に大体2~3万円とより費用が掛かります!

体操教室のメリット

体操教室に通うメリットとして下記のようなものがあります!

  1. 運動能力の基礎を獲得できる!
    様々な動きを経験することで運動の基礎能力の獲得に繋がります!
  2. 体力がつく!
    病気になりにくい体力や免疫力、また怪我をしにくい身体づくりができます!
  3. 運動をするきっかけになる!
    今までやらなかった運動や体を動かす遊びを自ら進んで行うきっかけになる!
  4. 自信になる!
    出来ない技を諦めずに練習し成功させることで、体操だけでなく色んなことに自信を持って挑戦するきっかけになる!

体操教室のデメリット

これに関しては東京学芸大学の杉原隆名誉教授の研究結果が発表されています!

研究チームでは、25メートル走や立ち幅跳びなど、6つの種目について、9000人の幼稚園児の運動能力を調べた。

比べたのは、マット運動や体操などの体育指導を受けていない子どもと、指導を受けている子ども。

すると受けていない子どもは30点満点で19点台だったのに対し、受けている子どもは18点台。

指導を受けていない子どもの方が点数が高かった。

引用:NHK生活ブログ 子どもの運動能力を高めるには・・・

つまり発表の中で体操教室などで運動指導をすればするほど、運動の点数は低くなってしまうことを示しました。

その理由を要約すると…

・鉄棒や跳び箱等、同じ運動を繰り返すため、子どもが経験する動きの種類が限られてしまう…。

・説明を聞いたり、順番を待ったりする時間も長く、運動する時間は短くなってしまう…。

・できない子どもがやる気を失ってしまうこともある…。

引用:NHK生活ブログ 子どもの運動能力を高めるには・・・

子どもの運動能力を高めるには・・・ | 子ども・子育て | NHK生活情報ブログ:NHK

その解決策として…

幼児期に見られる運動は、登る、運ぶ、走るなど本来30種類以上ある。

遊びを通して、たくさんの種類の運動を経験することが運動能力のアップにつながる 。

引用:NHK生活ブログ 子どもの運動能力を高めるには・・・

と示しました!

これは現役の体操指導者としてとても共感できます!

体操教室に通わなくても運動能力を伸ばす為の一番効果的な方法とは?!

ではどうしたら体操教室に通わなくてもよくなるのか…。

それは…

外遊びをいっぱいすることで十分な運動能力を獲得できます!

体操教室と違い待ち時間もほとんどなく、いろんな遊びをすることで様々な体の動きを楽しみながら獲得できます!

勤務する園での体操教室でも、習い事で体操をしていなくても運動が上手な子はいっぱいいます!
初めてやる技でも、わりとすぐマスターします!
そういう子達は例外なく、普段から外でいっぱい遊んでいますね!

また前述した体操教室のメリットの5つも、外遊びの中でも得ることができます!

結論の補足

冒頭で基本的に体操教室に通う必要はないとお伝えしました!

しかし例外として…

  • 共働き等で休日もあまり一緒に外で遊んであげられない…。
  • 遊びもいっぱいいしてて、運動も得意だが逆上がり等の難しい技は教えられないので教えてほしい!
  • 普段外遊びをいっぱいしていて「もっと難しいことがやりたい!」と体操教室に興味をもった!
  • 仲のいい友達が通っていて、一緒に通いたい!
    一緒なら自分も楽しく運動を続けられる!

等の理由があるご家庭には、体操教室に通うことに少なからずメリットがあると言えます!

ただ…

「体操教室に通わせているから、運動に関しては安心!」

と考えるのは止めましょう!

大切なのは体操教室に通っていても、普段の外遊びをないがしろにしない!

という事です!

体操教室では基礎運動もしますが、専門種目を練習する時間が多いです!

運動の能力の基礎がない状態で高度な技を練習しても、あまり効果を得られません…。

体操教室に通いながらも、外で遊ぶことを親御さんが促しましょう!

普段から外でいっぱい遊んでいれば、難しい技も遊びの中で出来るようになります!

時間がなくても「体操教室でどんなことやってるの?パパ(ママ)に見せてよ!」

と言うとお子様も喜んでやってくれるはずです!

体操教室に通うのであれば日常の外遊びと併用してこそ、その効果を発揮します!

まとめ

いかがでしたか?

体操指導者である私が体操教室は基本必要ないと言うのに驚かれたと思います…。

しかし近年「体操教室に通えば、運動が上手になりますよね?!」と思われてる親御さんが増えています…。

まあそう思われるのも無理はないです…。

幼児期では週1~2回の体操教室より、毎日の外遊びの方が遥かに運動能力がUPします!

しかし体操教室に通おうか検討中の方、通っている方も、ぜひお子様と一緒に外でいっぱい遊んで下さい!

そうすればいつか出来るようになってほしいと思う難しい技も、遊びの中や体操教室のレッスン中にできるようになります!

また同じ習い事でもスイミングはかなりおすすめなので、どんな所がおすすめなのか気になる方はご覧下さい!

引用

幼稚園で人気習い事ランキング10選! スポーツが人気

子どもの運動能力を高めるには・・・ | 子ども・子育て | NHK生活情報ブログ:NHK

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