教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
以前、習い事の体操教室に通った方がいいか?をご紹介しました!
今回は同じ子どもの習い事として人気のスイミングのメリットやその効果についてご紹介します!
習い事として人気のスイミングですが、個人的にはおすすめです!
体操教室に通うメリットは少ないと紹介したのに、スイミングはなぜおすすめなのか?
スイミングは人気の習い事!
2020年に1250名の親御さんに取ったアンケート結果、子どもの習い事ランキング1位は全体の21.1%の子がやっているスイミングでした!
また2021年でもスイミングは全体の2位と人気の習い事です!
【2021年版】子どもの習い事人気ランキング!1位に変化有り?!習わせて良かった習い事・スポーツ・文化系も解説!
スイミングのメリット、得られる効果にはどんなものがる?
スイミングにはどんなメリット、効果があるのでしょうか?
具体的には以下の7つです!
全身運動になる!
水中では水の抵抗で負荷が掛かります!
体の左右で同じ動きをしながら、バランスよく体を使うことで、全身の筋力をバランスよく鍛えられます!
また小児での肥満予防、太り気味なお子様にはダイエットとしても効果的ですね!
足腰にかかる負担が軽減される代わりに、運動量は増えるため、短時間で高いエネルギーが消費されます!
お年寄りがプールで歩いているのを見たことがあるかもしれませんが、あれは地上よりも足腰の負担は軽減されるが、運動量が増えるので無理なく体を鍛えることが出来るからです!
体力がつく!
スイミングは有酸素運動なので、苦しい状態で呼吸をすることで体力がつきます!
呼吸に制限をつけることで心肺機能が鍛えられているのでしょう!
有酸素運動で呼吸に制限をつけることで持久力もついていきます!
免疫力がアップする!
おおよそ31℃前後の体温より低い水温のプールに浸かることで体温調整機能が働き、寒さに強い体になります!
そのため風邪を引きにくい丈夫な身体になります!
脳の発達に効果的!
水泳に限らず運動自体が脳の発達に良いものです!
スイミングでは行きたい方向にはあとどれくらい進めばいいかという空間認知、空間把握能力が向上するそうです!
また乳幼児期に水に触れることで触覚刺激にも繋がり、脳が活性化していきます!
東大生がやっていた習い事ランキングでもスイミングは1位だそうです!
呼吸器官を鍛えられる!
胸に水圧が掛かることで呼吸筋が活発に働き、陸地での運動、遊びよりも効率的に心肺機能、呼吸筋を向上、鍛えることが出来ます!
また息継ぎの際に深く息を吸い、吐くことで横隔膜を使うので、自然と深い呼吸をすることになります!
スイミングを喘息のお子様に水泳を薦めているお医者様もいます!
体育の授業で困らない!
「学校の授業で泳げるようにならなかった…」という親御さん自身の経験から我が子には体育の授業で
困ってほしくない…という想いで習わせているケースが多いようです!
体操の小学校教育指導要領を見ると、小学校1,2年生の器械体操は幼稚園に比べて比較的簡単になって
ますが水泳はある程度泳げることを前提としたカリキュラムになっているように感じます…。
これはあくまで個人的な見解です!
水中で身を守れるようになる!
令和2年では子ども(中学生以下)の水難事故は全国で117件発生しており、水難者は176人、このうち死者、行方不明者は28人というデータがあります。
水難事故は普段の生活の中で誰でも起こりえる事故です。
泳ぎ方や浮き方を知っているだけで命が助かる可能性が高まります!
何歳からできる?
早くて生後6ヵ月から始められるスクールが多いですね!
ベビースイミングといって、親御さんと一緒に水に慣れる所から始めます!
平均的には3~5歳くらいからスイミングを始める子が多いようです!
費用は?
大手4社の平均だと幼児~小学生で週1回通うと8,000円前後、週2回になると10,00円前後の月謝が掛かります!
ベビー~2歳半くらいまでの子だと週1~3回で8,000円前後です!
その外にも入会金が5,000~6,000円、スクール指定の男児用水着が3,000円前後、女児用水着が5,000円前後、バッグが2,500円前後の費用が掛かります!
他にもゴーグルを用意すると別途1,000~2,000円掛かります!
スイミングスクールのおすすめの選び方
スイミングスクールを選ぶ時のポイントは以下の通りです!
- 通いやすさ
- 費用
- カリキュラム
- 通会用のバスがあるか
- コーチ、指導員
- 1レッスンでの子どもの人数
- レッスンの振り替えのしやすさ
個人的に重視すべきだと思うのは通いやすさとコーチ、指導員です!
毎週1~2回通うとなると自宅からの距離やバスの有無は重要ですよね?!
無理なく続けるにはお子様だけでなく、親御さんの負担も考慮すべきです!
もう一つはコーチ、指導員の子どもへの対応やレッスンの雰囲気です!
カリキュラムは各スクールで大差ないと個人的には感じるので、子どもが楽しく学べるか、安全を守っってくれるか等をよく確認しましょう!
カリキュラムに差がなくても、子ども達の対応をするコーチ、指導員は各スクールで違いがあります!
注意点
メリットだらけのスイミングですが気をつける点もあります!
塩素入りの水が合わない
プールは雑菌(垢や菌、ウイルス等)を処理するの為に塩素が大量に入っています!
プールに入った後に以下のようなことありませんでしか?
学校の授業とは別にスイミングスクールに通うと、塩素が入った水に浸かる時間が大幅に増えるので、アトピー性皮膚炎のお子様は注意が必要ですね…。
レッスン後はよく体や目、髪の毛を洗う、またうがいを徹底するように心掛けましょう!
怪我をする可能性もある
スイミングは比較的怪我が少ないと言われています!
それは周りの子と接触することがないからです!
しかし水中にいるので溺れる可能性があります…。
それ以外にもプールサイドで転倒することもあります…。
コーチや指導員が細心の注意を払っていますが事故が起こる確率が0ではありません…。
特に水中での事故は命に関わるので、親御さんはなるべくレッスンを見学し、お子様の様子を気にかけて下さい!
またそのような事故が起きる可能性があることを知っておきましょう!
熱中症になる可能性がある
「屋内のプールで何で熱中症になるの?」と思われるかもしれませんが、室内プールの室温は大体30℃前後あります。
また湿度も90%位くらいなので、高温多湿の環境だと汗が蒸発しにくいので熱中症になるリスクも高いです…。
水中にいると汗をかいていることに気付きづらく、レッスン中にどれくらいの頻度で水分補給が出来るかはスクールによって違いがあります…。
入会時によく確認をするのがおすすめです!
感染性の病気になる可能性がある
水いぼや水虫、プール熱、手足口病のような感染性の病気にかかるリスクがあります。
まとめ
いかがでしたか?
水中で全身を使い泳ぐのはスイミングスクールでないと難しいです…。
お子様の健全な発達、発育にスイミングは大きく貢献してくれるでしょう!
あまりお金を掛けずにまずは水に慣れてほしいということなら、ご自宅でのビニールプール遊びもおすすめです!
興味がある方はまず見学や体験レッスンから始めてみましょう!
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