ボール投げは何歳から出来る?!いろんなボールの投げ方を2〜6歳の年齢別にご紹介!

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ボール投げ

教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!

ボールを転がしたり、ボール投げ等の遊びは、お子様が小さい時から一緒に楽しんでいるご家庭も多いと思います!

ただ何歳くらいでどんな風にボールを投げられるのうになるかは意外と知られていません!

なので今回は年齢別で、おすすめなボールの投げ方をご紹介致します!

ボール投げはご家庭や幼稚園、保育園、学校の体操、体育、遊びの時に誰もが一度はやったことがあると思います!

成長の過程で当たり前のように経験するボール投げですが、実はとっても難しい技術なんです!

ボール投げをしている男の子
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ボール投げはコーディネーション運動

コーディネーション運動って何?

という方はこちらをご覧下さい!

コーディネーション能力が向上すると運動神経が良くなります!

一般的に言われている運動神経が良いというのは以下の2つの能力が高い状態です!

・自分のイメージ通りに身体を動かすことが出来る!
・状況に応じて力を調整することが出来る!

ボール投げで向上する主なコーディネーション能力は以下の6つです!

・定位能力
相手や味方、ボールなどの周囲の状況と関連付けながら動きの変化を調整する能力。

・変換能力
状況が変わった時に動作を素早く切り替える能力。

・反応能力
合図を素早く察知し、適時に適切な速度で正確に反応する能力。

・バランス能力
空中や動作中の全身バランスや崩れた姿勢を素早く回復する能力。

・連結能力
身体の関節や筋肉の動きをタイミングよく無駄なく同調させる能力。

・識別能力
手や足、頭部の動きと視覚の関係、ボールなどの操作を精密に行う能力。

意外かもしれませんが、ボール投げをいっぱい経験することで運動神経が良くなるんですね!

ボールを投げる能力は年々減少している

スポーツ庁 令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果のポイントについての引用グラフ
引用 スポーツ庁 令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果のポイントについて

これは令和元年度の体力テストでの小学生のソフトボール投げの結果ですが、男女共に年々記録が下がっていますね…。

これはボールで遊んだり、ボール投げをする機会が減っているからです!

上手になるかは経験値が大切

運動神経が良くなるかは、遊びを通してどれだけ経験値を積んだかで決まります!

特に縄跳びやボールといった手具(手に持つ用具)を操作する種目に関しては、特に経験値というのが顕著に出ます!

これらはやればやるだけ上達していきます!

どんなボールを選べばいい?

乳幼児期ではボールは小さめのものを選びましょう!

年齢にもよりますが直径が18~25cmくらいのものがおススメです!

ボールが大きいと投げにくく、キャッチもしづらいからです!

逆に後述する片手でのオーバースローで投げる練習をしたい時は、テニスボールくらいの大きさのボールの方が投げやすいです!

年齢や投げ方に合ったボールを選んで下さい!

キャッチボールをしよう!

ボールの投げ方は親御さんをはじめとした大人の方と、キャッチボールをしながら覚えられるようにしましょう!

これはとても大切です!

POINT

・投げる目標を意識できる!
どこに向かって投げるかが明確であれば、そこを見ながら投げるクセがつきます!

ボールは見てるほうに飛んでいきます!

投げる目標があるだけで、そこに向かって投げられるコントロールが身に付きます!

・なにより楽しい!
お子様もただボールを投げるよりも、親御さんとボール投げをした方が楽しいですよね?!

それが大好きな親御さんとならなおさらです!

楽しいと感じれば、お子様ももっとやりたいと夢中になるはずです!

いっぱいやればやるほど、投げるのがどんどん上手になっていきます♪
・キャッチの仕方も覚えられる!
後述になりますが、ボールのキャッチの仕方も覚えられます!

ただボールを投げるのではなく、親御さんがボール投げが楽しいと思える環境をつくってあげて下さい!

・最初は近い距離から始めましょう!
1mくらいの短めの距離からスタートして、投げるのに慣れてきたら少しずつ距離を離していきましょう!

2~3歳はアンダースロー

では年齢別でおすすめの投げ方をご紹介していきます!

2~3歳頃はアンダースローで投げてみましょう!

下から投げるからアンダースローと言います!

CHECK

ボールを両手で持ったら足を開く
     ↓
ボールを足を間に入れる
     ↓
投げる相手を見ながら、下から上に投げる

「パパ(ママ)の胸に向かって投げてね!」と声掛けをして下さい!

投げる場所を指定し、そこを見ながら投げることを意識するのが重要です!

最初は転がすところから始めても大丈夫です!

これなら1歳くらいのお子様でも楽しめます!

4~5歳は両手でのオーバースロー

4~5歳頃は両手でオーバースローで投げてみましょう!

上から投げるからオーバースローと言います!

CHECK

ボールを両手で持ったら、頭の後ろに持ってくる
     ↓
投げる相手を見ながら投げる

小さい頃はボールの投げ方が“手投げ”になりやすいです!

“手投げ”とは文字通り、手の力だけで投げることです!

成長と共に野球のピッチャーのように体を捻り、重心移動をしながら投げることでより速く投げられるようになります!

ですが乳幼児の頃は難しいですね…。

そんな重心移動をしながらボールを投げられる簡単な方法があります!

CHECK

ボールを両手で持ったら、頭の後ろに持ってくる
     ↓
足をチョキにしながら、投げる相手を見て投げる

ポイントは足をチョキにしながらという所です!

前足を上げて地面を踏むタイミングで投げることで、前足に重心を乗せられるのでより勢いよく投げられます!

どちらの足を前にしてもOKです!

あえて言うなら利き手と逆の足を前にすると後述する片手でのオーバースローの際、動作をスムーズに覚えられます!

注意すべきは下に向かって投げてしまうことがあることです!

そんな時はアンダースローと同様「胸に向かって投げてね!」や「空に向かって投げてね!」と遠くに向かって投げられるように声を掛けて下さい!

6歳は片手でのオーバースロー

6歳頃は片手でオーバースローで投げてみましょう!

CHECK

右手が利き手の場合…

左足を前に出し、足をチョキにする
     ↓
ボールを右手で持ったら、右耳の後ろに持ってくる
     ↓
体を捻りながら、投げる相手を見て投げる

※利き手が左手の場合は上記と手足が逆になります!

片手でボールを持つと投げる前に落ちてしまう時は、投げるまでは左でそっとボールを支えましょう!
スラムダンクのように左手は添えるだけ笑

両手でのオーバースローでの前足への重心移動に加え、片手で投げることで体を捩じるので捻転の力も加わり、より遠くに投げることができます!

ボールが大きくて片手でうまく持てなかったり、持てても落ちそうになって力いっぱい投げられない時はテニスボールくらいの小さいボールで投げてみましょう!

この方が“ボールが落ちちゃうかも…”という不安なく投げる動作に集中できますし、遠くに飛びやすいので自信のも繋がります!

ボールのキャッチの仕方

ボールをキャッチするコツは…

POINT

ボールは手だけじゃなく、体でキャッチすることです!

乳幼児期は手だけボールを捕ろうとすると手の間から落ちてしまいます!

なので胸も使い「ボールを抱っこするように捕ってごらん!」と声を掛けて下さい!

体も使いボールを捕ることで、取りこぼしを防げます!

またキャッチの練習はキャッチボールとは別でやって下さい!

親御さんがお子様の30cm~1m離れて、お子様の胸をめがけてアンダースローでゆっくり投げてあげて下さい!

キャッチできるようになったら段々と距離を離して投げてあげて下さい!

まとめ

いかがでしたか?

ボール投げは思っているより奥が深いです!

そして運動能力の基礎であるコーディネーション能力の向上にも繋がります!

私は子どもが生まれて外で本格的に遊ぶようになった時に、真っ先にボール遊びをしました!

体操の先生が普段子どもとどんな遊びをしているか、よく聞かれますが真っ先にやるくらい重要な遊びです!

どんな年齢のお子様でも遊び方次第で楽しめるので、ぜひやってみて下さい!

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