教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
今回は一輪車の練習方法をご紹介したいと思います。
以前インラインスケートの練習方法とコツをご紹介しました!
インラインスケート同様にすぐ乗れるようになるのは難しいので、今回ご紹介する練習方法を参考にしてください!
何歳から乗れる?
早くても年長〜小学校1年生くらいになってから、練習を始めましょう!
これは一輪車に必要な筋力やバランス能力が備わるのが上記の年齢くらいだからです。
普段から外でいっぱい遊んでいて運動能力に自信がある子は、身長に合う一輪車があれば年中さんから挑戦してもいいと思います。
どれくらいで乗れるようになる?
そもそも一輪車はどれくらいの期間練習すると乗れるようになるのでしょうか?
これは早い子で1日1〜2時間の練習を3〜5日ほどで、長くて10日ちょっと練習すれば、短い距離なら乗れるようになると思います。
上記はあくまで目安です!
年齢や運動の得意、不得意等の違いで乗れるようになるまでの練習期間は変わってきます。
練習前に覚えておいてほしいのは、一輪車は初日で乗れるようになるものではありません!
これも身体能力で差はありますが、ほぼないと思ってもらって大丈夫です!
理由としては一輪車という道具を使うからです!
でんぐり返しのように身体だけでやる技は、自分で感覚が掴めれば、練習時間に関わらずにすぐできることがありますよね?!
でも一輪車のように道具を使い、それを…
- 操る
- 乗りこなす
ためには、ある程度の時間、一輪車に乗って練習する必要があります!
縄跳びや自転車と同じですね!
縄跳びや自転車もでんぐり返しのように急に感覚を掴んで、できるものではないからですね!
いっぱい跳んで、いっぱい乗って、段々と縄や自転車を操ることができるようになっていきます。
練習の積み重ね=上達
これが顕著に出ます!
なので、練習前に〝すぐ乗れるようにはならない〟ということをお子様に伝えてあげましょう!
またお子様が投げ出さずに楽しく練習できるよう、親御さんも配慮してあげてください!
一輪車を用意しましょう!
練習するために一輪車を用意しましょう。
うちの子はこれで練習してましたね!
- 1番メジャー
- 値段が手軽
- スタンド付
等の理由で選びました!
大体6000~7000円くらいで購入できます!
また最初から新品を購入する必要もありません。
乗れるようになるまで何回も地面に倒れるので、傷や汚れが多くついていきます…。
新品だと傷がついていくのが嫌だったりもするので、サイズが合うものがあればリサイクルショップ等で安く購入するのもありですね。
どのサイズを選べばいいかの目安は以下の通りです。
- 12インチ…100~115cm
- 14インチ…105~120cm
- 16インチ…115~132cm
- 18インチ…125~149cm
- 20インチ…140~168cm
その他の準備
一輪車以外に準備するものは以下の3つです。
- ヘルメット
- プロテクター
- ズボン
まずはヘルメットですね。
転倒した時に頭部を守るのに大切なので、必ずつけて練習をして下さい。
普段、自転車を乗る時に使っているものがあれば、それで十分です!
次はプロテクターです。
これも転倒時の怪我防止のために必要です!
手首と肘のプロテクターの他に膝のプロテクターもありますが、膝を曲げて漕ぎづらく、逆にバランスを崩しやすい時はしなくてもいいと思います。
最後はズボンを履いて練習しましょう!
スカートだと漕いでる最中にタイヤに巻き込んでしまうかもしれません…。
ズボンだとその心配はなく、ペダルも漕ぎやすいのでおすすめです!
練習ステップは8つ!
ではいよいよ乗る練習を始めましょう!
練習ステップは全部で8つです。
乗り方
まずは一輪車の上に乗れるようになりましょう!
そのために掴まれる物が必要になってきます。
おすすめは登り棒です!
理由として…
- バーが細く、子どもでも力を入れて掴みやすい。
- 縦に長いので、バランスをとりやすい所を自由に掴みやすい。
近くの公園に登り棒がある方は、他に遊んでいる子がいないタイミングで利用してみて下さい。
登り棒が近くにない方は手すりや親御さんが手を持ってあげてもOKです!
その際は持った手を動かさないように注意しましょう!
また壁のような掴む所がない場所は力を入れられないので、初めのうちは避けましょう!
乗り方は…
- 掴める棒の横で、利き足をのせるペダルを下にもっていく。
- 車輪を少し前に出し、一輪車を傾けた状態でサドルに座る。
- 掴んでいる棒を身体の方に引き寄せながら、利き足でペダルを力強く踏むイメージで力を入れる。
そのまま身体と一輪車を真っすぐにしながら、もう片方の足もペダルにのせる。
漕ぐ練習をするためにも、まずは自力で一輪車の上に乗れるようになりましょう!
降り方
次は上に乗った一輪車から降りる練習です。
まあ降りるというか着地の仕方ですね!
バランスを崩した時に足から着地するのは、怪我をしないために大切な技術です。
これは漕ぐ練習をしながらでもできますが、最初にやっておくとお子様も安心して練習できるようになります。
やり方は…
- 手すりや棒に掴まって一輪車の上に乗ったら、身体を少し前に倒し、サドルを持ちながら前に着地する。
- 今度は身体を少し後ろに倒し、サドルを持ちながら後ろに着地する。
乗れるようになる前は、バランスを崩した時は“すぐに”足から着地することが重要です!
乗れるようになってからは少しバランスを崩してもリカバーする練習も必要になってきますが、乗る練習を始めたばかりの頃はまず怪我をしないように安全に練習ができることを1番に考えましょう!
方向転換
次は方向転換です。
掴んでいる棒を押し引きして、90℃向きを変えてみましょう!
できたらまた元に戻ります。
同じ方向ばかりでなく、右回り、左回り両方やることで、一輪車の上でのバランス感覚がより身につきます!
漕いでみる
では実際に漕いでみましょう!
漕ぎながらバランスをとるのが1番難しいので、8つのステップのうち5つが漕ぐ練習になってます。
無理なく小さな成功体験を多く経験できるように、練習ステップを細かくしています!
前後に動く
まずは一輪車に乗って手すりに掴まった状態で、漕いで前後に動いてみましょう。
バランスを崩さないように、2~3回行ったり来たりできたらOKです!
手を持ってもらい漕ぐ
前後に動きながら漕げたら、今度はお子様の手を持って少し前に漕いでみましょう。
持つ時は片手だけを持つようにして下さい。
お子様の正面で両手を持つのは、あまりおすすめしません…。
理由は…
- 両手を持ってあげちゃうと、体重を親御さんに預けがちになり、自分でバランスをとる感覚が身につかない。
- 正面に人がいると圧迫感があり、バランスを崩さないように勢いよく前に漕いでいくことができづらくなる。
「こっちの手を繋いでくれた方がやりやすい!」という手があるはずなので、そっちの手を持ってあげ、なるべく自分でバランスをとりながら漕ぐ練習ができるように配慮してください!
壁をつたって漕ぐ
片手を持って漕げるようになったら、今度はお子様だけで漕ぐ練習をしましょう!
手を繋ぐ代わりに活用できるのが壁です。
壁を支えにしながら、漕いで前に進んでください。
短い距離を1人で漕いでみる
壁を使い1人で漕げるようになったら、今度は壁を使わずに短い距離を漕ぐ練習に入りましょう!
漕ぐ距離は1~2mくらいでいいので、足を付かないように決めた目標まで自力で漕いでみてください。
慣れてきたら止まる時間を短くしていきましょう!
少しずつ漕げる距離を長くしていく
短い距離でも自分で漕げるようになったら、段々と漕げる距離を長くしていきましょう!
最後は…
5~10mくらいノンストップで漕げるようになったら、最後に曲がる練習もしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
乗れるようになるには少し時間が掛かりますが、乗れるようになれば運動に少なからず自信が持てるはずです!
ぜひ今回の練習ステップを参考に練習してみてください。
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