教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
今回ご紹介するのは、でんぐり返しのやり方とそのコツです!
でんぐり返しって、誰でも一度はやったことがあると思います!
床に手をついて、前に“コロン”と転がる技ですね!
“覚えてないけど、気付いたら出来てたな…”って方が多いと思いますが、お子様に教えてあげようっていう時に意外とどうしたらいいかわからないですよね…。
“お手本を見せてやらせたけど、うまく出来ない…”
“何歳くらいから出来るんだろう…”
“簡単そうだけど、危なくないの?やる時に何か気をつけることってあるのかな…?”
なんてことがありますよね?!
今回ご紹介する方法を試して頂ければ、早くて5~10分できれいで安全なでんぐり返しが出来るようになります!
やり始めの目安はねこ歩き
何歳くらいから出来るのとよく聞かれますが、早い子で1歳後半~2歳くらいで出来ます!
でも年齢より大切なのは、このねこ歩きが出来るかどうかです!
くま歩きとも呼ばれていますね!
やり方は簡単で手をついて、おしりを上げて歩きます!
これは腕力、背筋の強化に繋がる運動です!
でんぐり返しは回る時に逆さになります!
その際に両手に自分の体重が乗ります!
以前ご紹介した開脚跳びも同じように自分の手に体重が乗りますが、跳ぶ際に体全部が地面から離れ、全体重が腕に乗る開脚跳びとは違い、でんぐり返しは両足が地面についた状態で前に回る時に少し両手に負荷が掛かるだけなので、あまり腕力のない2歳くらいの時期からでも十分出来ます!
しかし両手をついてから回るまで、その姿勢を維持出来ないと回る前にバランスを崩して横に倒れてしまいます!
でんぐり返しをする為、最低限の腕力があるかの目安として、まずはこのねこ歩きをやってみましょう!
でんぐり返しをやる前の準備
①首を回す
でんぐり返しは頭をつけて回ります!
怪我の防止の為にも、準備運動として首を回しておきましょう!
また両手もプラプラと振って手首の運動もしておけばベストです♪
②裸足になる
両手をついて回る時に、最初はバランスを崩しやすいです!
なので、踏ん張りが効くように裸足になりましょう!
③髪が長い子は結ぶ
髪が長い子は結んでおかないと、回る時に髪を両手で踏んでしまいます!
後頭部はまわる際に床につくので、首の後ろで一つ結びをしましょう!
④布団を用意する
頭をつく時に下が硬いと痛いです…。
お子様が安心して、でんぐり返しが出来るように布団やベット、マットレスのような柔らかい物を下に敷きましょう!
でんぐり返しの最重要ポイントは4つ
上記の①~④がでんぐり返しを成功させる為の最重要ポイントです!
逆に①~④がすべて出来れば、でんぐり返しは成功したも同然です!
やり方を間違えると意外に危険!
でんぐり返しでよくある失敗が以下の3つです…。
上記でご紹介した重要ポイント4つが出来てないことが、失敗の原因になってることが多いです!
“でんぐり返しなんてすぐ出来るよ”と、お子様だけにやらせるとまず失敗してしまうということです…。
ここで重要なのはただ失敗するだけならいいのですが、おでこをつけてでんぐり返しをしようとすると、首が後ろに曲がったまま全体重が首に掛かるので、頚椎を痛める大怪我に繋がりかねないということです!
最初は大人の補助が大切
なので怪我をしないフォームを覚えられるまでは、大人の補助がとても大切になります!
上記はお子様の右側で補助をする時の動きです!
お子様の左側から補助する場合は、上記と逆の手の動きになります!
“こっち側から補助した方がいい!”というのは特にありません!
やりやすい方で補助してあげて下さい!
大切なのはすべて手伝わないという点です!
①~④の中で出来てない所だけ手伝ってあげて下さい!
まとめ
いかがでしたか?
簡単そうに見えて、意外と奥が深いでんぐり返し!
でんぐり返しは体操や運動の基礎であり、体を守る為の受け身の要素もあります!
一度出来てしまえば、きっと嬉しさと楽しさでお子様自身で積極的にコロコロ回るようになるはずです!
ぜひやってみて下さい!
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