教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
以前運動神経、運動能力が良くなるおススメの遊びとしてトランポンをご紹介しました!
トランポリンは遊ぶだけで体力や全身の筋力、筋持久力がついたり、平衡感覚、バランス能力が向上したりといろんな能力をまんべんなく伸ばせる万能の遊びです!
また全身運動という点ではボール投げやスイミングもおススメですね!
今回は同じく運動神経が良くなる遊びとして鬼ごっこをご紹介します!
鬼ごっこっは昔からあるみんなが知ってる遊びですが、遊ぶとどんな能力が伸びるのかについては、あまり知られていません…。
知ればきっとお子様と一緒にやりたくなるはずです!
鬼ごっこのいろんなバリエーションも併せてご紹介します!
そもそも運動神経が良いってどういうこと?
一般的に言われている運動神経が良い、運動能力が高いってどういうことなんでしょうか!
結論は…
・自分のイメージ通りに身体を動かすことが出来る!
・状況に応じて力を調整することが出来る!
この2つの能力が高いと運動神経が良いと言われます!
鬼ごっこはコーディネーション運動
鬼ごっこをして遊ぶと、コーディネーション能力が向上します!
これが究極の遊びと言える所以です!
ではコーディネーション能力とは何でしょうか?
コーディネーション能力とは?!
コーディネーション能力とは1970年代に旧東ドイツで生まれた、状況に合わせて“身体の動き”や“力の加減”を調整する運動能力です。
コーディネーションとは「調整」「一致」という意味です。
コーディネーション能力は大きく以下の7つに分けられます!
①定位能力
相手や味方、ボールなどの周囲の状況と関連付けながら動きの変化を調整する能力。
②変換能力
状況が変わった時に動作を素早く切り替える能力。
③リズム能力
耳や目からの情報を動きによって表現し、イメージを現実化する能力。
④反応能力
合図を素早く察知し、適時に適切な速度で正確に反応する能力。
⑤バランス能力
空中や動作中の全身バランスや崩れた姿勢を素早く回復する能力。
⑥連結能力
身体の関節や筋肉の動きをタイミングよく無駄なく同調させる能力。
⑦識別能力
手や足、頭部の動きと視覚の関係、ボールなどの操作を精密に行う能力。
鬼ごっこのメリットとは?!
鬼ごっこは上記の中で主に②、③、④、⑤、⑥の能力が向上します!
個人的に鬼ごっこで遊ぶことで一番伸びる能力は相手の動きを予測し見ながら、自分の動きも変化させていくことです!
つまり相手の動きを見る→それを認識して身体を最速で動かすという連動、反射能力だと思います!
上記でいう④と⑥の能力ですね!
鬼ごっこのバリエーション
鬼ごっこは本当にいっぱい種類があるのですが、代表的なバリエーションは以下の3つです!
氷鬼(こおりおに)
鬼にタッチされたら氷になってしまい、その場から動くことができなくなるというものです。氷になった後に、他の動ける参加者にタッチしてもらうことによって、また逃げることが許されます。
高鬼(たかおに)
鬼が高いところに登れない鬼ごっこです!
ただし逃げる側も高い所にいられる時間が決まっており、一定時間が経過するとその場所から再度逃げなければいけないルールです!
色鬼(いろおに)
鬼が色を決めて、その色に触っている間はタッチされてもセーフです!
逃げる方が「おにさん おにさん 何色ですか?」と聞いて、鬼が色を答えます!
ノーマルな鬼ごっこに飽きたら、ぜひやってみて下さい!
ただ逃げるだけでなく、ルールが複雑になるので少し頭を使います!
おすすめは2人鬼
鬼ごっこというとある程度人がいないと出来ないと思われるかもしれませんが、2人で出来る鬼ごっこもあります!
以下の2人鬼ごっこは私考案のルールなので、遊びやすいように色々変えてみて下さい!
大まかなルールとポイントは以下の通りです!
ルール
1.親が鬼で、子どもが逃げる
2.決めたエリアから出ないように逃げる
2.制限時間を設ける(10〜30秒くらい)
まとめ
いかがでしたか?
トランポリンやスイミングは筋力や体力等向上の全身運動としておススメです!
いわば身体能力のベースを体の中でつくるインプットのようなものです!
逆に鬼ごっこはインプットした能力を実際に使いながら体の使い方を覚えていく、いわばアウトプットです!
このインプットとアウトプットをバランス良く経験していくことで、運動能力は飛躍的に向上します!
少しスペースがあれば、家の中でもとこでも気軽に出来る遊びなので、ぜひお試し下さい!
また遊ぶ時はまわりに物がないかを確認して、安全に配慮してあげて下さい!
ちなみに生まれつき遺伝による身体能力というのもあるので、興味のある方はご覧下さい!
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