教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
これまで公園遊具の効果的な遊び方として、登り棒の登り方やブランコ漕ぎ方、雲梯(うんてい)の渡り方をご紹介してきました!
公園の遊具遊びから見える、子どもの運動能力低下の危険性ということでご紹介致しました!
今回はジャングルジムのいろんな遊び方と遊ぶことで得られる効果、メリットについてご紹介したいと思います!
ジャングルジムは様々な身体能力が向上する遊具!
ジャングルジムはみんな一度は遊んだことありますよね?!
でも遊ぶことでどんな効果、メリットがあるかはあまり知られてません!
実はジャングルジムは全身のいろんな身体能力が伸びていく、万能の遊具なんです!
どんな遊び方がある?
ではどんな遊び方があるのでしょうか?
具体的な遊び方を8つと伸びていく能力をご紹介します!
1、登る
まずは怖さがない所まで登ってみましょう!
低い高さに慣れてきたら、少しずつ高い位置までいってみましょう!
バーを掴み、自分の方に引き寄せながら登っていくことで握力や腕、背中、足の筋力UPに繋がります!
他にも以下のような能力が向上します!
・器用さ
手でバーを掴んだり、足をバーにうまくのせ、手足を連動させていく器用さが向上します!
・リズム感
テンポよく同じリズムで登れるようになる!
・体力
全身を使って登ることで体力がつく!
・自己身体認知能力
簡単に言うと目標物と自分の体との距離感を感じ取る能力です!
掴むバーと自分の体の距離を感じ取りながら登れるようになります!
2、まわる
低い所まで登れたら、そのままジャングルジムの周りを歩いてまわってみましょう!
隣に移動しながら、バーを掴んでいきます!
急ぐ必要はないので次に掴むバーや足をのせるバーを見ながらやりましょう!
バーを掴んでいくことで握力や手足をうまく使う器用さ、自己身体認知能力が伸びていきます!
他にも以下のような能力が向上します!
・空間認知能力
空間認知能力とは物をまっすぐだけでなく、上や斜めからのような俯瞰(ふかん)で認識する
ことで、物がある場所、向き、大きさ、形、物同士の位置関係などをすばやく正確に認知
できる能力です!
渡っていく先のバーの場所や距離感を認知できるようになっていきます!
3、くぐる
ジャングルジムの中をくぐって遊びます!
バーに頭をぶつけないように気をつけましょう!
横だけじゃなく上や下に向かってくぐっていっても、おもしろいですね♪
・手足をうまく使う器用さ
・落ちないようにくぐっていくことでバランス感覚
・体にバーがぶつからないようにくぐっていくことで、自己身体認知能力や空間認知能力が向
上します!
4、高さに慣れる
上まで登れるようになったら、バーの上に座ってみましょう!
近くにあるバーを掴むと安心して座れます!
座ったら上からの景色を楽しんでみて下さい!
すごく気持ちいいですよ♪
高さに慣れることで恐怖心が和らぎ、ジャングルジムで遊ぶのが楽しくなり、遊びに積極的になれます!
5、伝い歩き
上まで登ったら、バーの上に立ってみましょう!
そして近くにあるバーを掴みながら、グルっと歩いてみましょう!
次に掴むバーや足をのせるバーを見ながら、落ちないようにゆっくりで大丈夫です♪
手足をうまく使う器用さ、落ちないように歩くことでバランス感覚、自己身体認知能や空間認知能力が伸びていきます!
他にも以下のような能力が向上します!
・高さ感覚
高さ感覚とは読んで字の如く、高さに対する感覚を磨き、高い場所の運動で必要な運動感覚
です。
高さ感覚が養われていないと組体操で上に立つ種目ができなかったり、鉄棒のつばめや前回
り降りができなかったり、高所からジャンプできなかったりします!
これは身体的な理由で出来ないわけではなく、高所に行く、高所で動くことが怖いという心
理的な理由で出来ないだけです!
ジャングルジムの上で伝い歩きをすることで、高さ感覚がどんどん磨かれていきます!
結果、その他の高い所での運動も上手になっていきます!
・危機予測能力
危険予測能力とは行動する前に危険の存在に気づき、どのような結果になるか予測できる能
力です!
これは例えば伝い歩きをする中で他にも登っている子が歩いていく先にいることで、ぶつか
ってしまうかもしれない、ぶつかったら落ちてしまうかもと予測できるかどうかです!
・危機回避能力
危険回避能力とは危険の存在を認識したら迅速かつ的確に意思決定し、より安全な行動を選
択できる能力です!
これは前述の例だとぶつかるかもしれないから避けていこう、違うルートを通っていこう等
の判断、行動ができるかどうかです!
6、ぶら下がる
上まで登ったら、バーに掴まってぶら下がってみましょう!
自分の体を支えることで…
・握力
・腕の筋力、筋持久力が向上します!
7、降りる
上まで登ったら、一段ずつ降りてみましょう!
最初は次に足をのせるバーを見ながら降りましょう!
自己身体認知能力や空間認知能力と向上すると、下を見なくてもバーの位置やどれくらい足を伸ばせばバーにのるかが感覚的にわかるようになってきます!
バーを掴み、自分の体を支えながら降りていくことで握力や腕、背中、足の筋力UPに繋がります!
他にも以下のような能力が向上します!
・器用さ
手でバーを掴んだり、足をバーにうまくのせ、手足を連動させていく器用さが向上します!
・リズム感
テンポよく同じリズムで降りられるようになる!
8、飛び降りる
登ったら、上からジャンプしてみましょう!
恐怖心がない高さから、無理なくジャンプすることが大切です!
慣れてきたら段々と高い位置からジャンプしてみましょう!
またジャンプする時はバーを掴んだまま体を捻り、着地する方を見ましょう!
高い位置からジャンプすることで高さ感覚が養えます!
他にも以下のような能力が向上します!
・体重が脚にかかりますので、着地は足の筋力UPに繋がります!
なのでジャンプ力を鍛えるトレーニングにもなります!
ジャングルジムで遊ぶ時の注意点は?
遊ぶ前や遊ぶ時に絶対に覚えておいてほしい注意点は以下の3つです!
お子様が遊ぶ前にぜひ伝えて、持ち物や服装の確認をしてあげて下さい!
遊び初めはあまり高い所まで登らない!
始めて遊ぶ時や小さいうちは、あまり高い所まで登らないようにしましょう!
まずは恐怖心がなくなるように低い高さで遊ぶことに慣れていきましょう!
地面から1~2段目の高さまで登る所から始めるのがおススメです!
大人の補助の仕方
落下した時に受け止められるように、最初は登っているお子様の下にいてあげましょう!
また登っていくことに不安がある時は、親御さんも一緒に登ってあげて下さい!
パパママと一緒ならお子様も安心して登れると思いますし、何より楽しいはずです♪
1~2歳の頃は室内遊具で慣れよう!
お子様がまだ1~2歳のうちは家でも出来るジャングルジムで遊ぶのもいいと思います!
もちろん公園にあるジャングルジムでもいいのですが、1~2歳だとかなり大きく圧迫感がありますよね…。
お家で出来るジャングルジムがあれば、毎日いつでも遊べますよね♪
まとめ
いかかでしか?
きっと思っていたよりもいろんな遊び方や、遊ぶことで向上する身体能力があったかと思います!
お近くの公園にもあると思うので、ぜひお子様と一緒に遊んでみて下さい!
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