公園の遊具遊びに潜む、子どもの運動能力低下の危険性!

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遊具

教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました。

今回は公園にある遊具遊びから見えた、子ども達の運動能力についてお伝え致します。

遊具で遊ぶ女の子
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遊具の遊び方なんていらない?

「公園の遊具なんて、遊んでいれば勝手に覚えるでしょ?!」

なんて声が聞こえてきそうですが、遊具遊びのやり方を伝えた方がいいと思った理由があります!

私は自分の子どもと公園に遊びに行った時、職業柄なのか他の子がどんな風に遊んでいるかが気になり、よく見ちゃいます笑

そんな中、最近よく見かけるのが…

CHECK

1、ブランコをしている子は小学校低学年くらいなのに、親御さんにずっと背中を押してもらっていて、自分でブランコを漕いでない。漕げていない。

2、登り棒をしている子は頑張って登ろうとしているが、登り方がわからない、そもそも自分の体を支える腕力がなく、登り始めることすらできてない。

横にいる親御さんもどういう風にアドバイスをしていいか、どういう風に手伝ってあげたらいいかわからず、離れた所から「頑張って!」としか言えていない。

という場面です。

これは何を意味しているかというと…

POINT

1は親御さんが過剰に手助けをしてしまう。
        ↓
・お子様が自分で遊び方を覚えられず、結局大人の手助けがないといつまでたっても自分で遊べない。

・別の遊具で積極的に遊ぶ意欲、自分でどんどん遊びを広げていく力が育たない。

2はそもそもお子様が自分だけで遊ぶには難し過ぎる遊具である。

または親御さんが手伝い方、まずはどのように遊べばいいかアドバイスの仕方がわからない。
        ↓
・遊ぶ遊具がお子様の能力に合っておらず、落下などで痛い思いをして泣いてしまう。

・いつまでたってもできずに嫌になってしまう。

ブランコと登り棒を例にあげましたが、他の遊具にも当てはまります。

もちろん自分でどんどん遊んでいる子もいますが、遊具でうまく遊べないお子様の原因は大きく分けて上記2つではないでしょうか?!

子どもの運動能力は大きく二極化している

以前にもご紹介しましたが、運動神経や運動能力は主に運動や遊びの経験値で決まります!

自分ができる遊びを自分で見つけ、どんどん遊び、その中で運動能力を獲得できる子どもと、遊びがうまくできず、苦手意識を持ってしまい、運動遊びに消極的になってしまう子の二極化が大きくなっていくのではとの危惧があります。

私の働いてる幼稚園でも、近所の公園でも、その兆候が見られるようになってきました。

上にお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる子は真似をして一緒に遊びながら、自然と経験を積んでいけると思います。

実際に私が勤務している幼稚園でも第2~3子のお子様は割と運動が得意な子、運動を積極的に楽しむ子が多いです!

しかし模倣できる近い年齢の子が近くにいない場合、やはり親御さんの存在が大きいと思います!

お子様の能力や経験を見極め、それに合った遊びをどうリードし、少しずつでも多くの運動経験を積ませることができるかがとても重要だと思います!

まとめ

遊びの中でも運動神経や体の基礎能力の獲得はできます!

というか昔は遊びの中で運動神経、身体運用能力を培うのは当たり前でした!

今は当たり前にある体操教室というものも、私が子どもの頃はほとんどありませんでした!

それは運動を習う必要がないくらい外で遊び、そこから生きていくのに必要な体の使い方を自然に身につけられたからです!

私も体操教室には通ったことはなかったですが、運動は大得意でした!

小学校4年生の時に体育の授業で生まれてはじめて跳び箱の開脚跳びをやりましたが、その時は8段まで跳べました笑

それはこれまでの遊びの経験の中で、開脚跳びに必要な基礎能力、経験を獲得していたからです!

運動能力は遊びの中で楽しみながら自然に獲得していく!

幼稚園教諭として運動を子どもたちに指導する仕事をする立場になった今でも、この考えは変わっていないです!

このブログで見本として動画に出ているのは私の娘ですが、これまで専門的な運動指導をしたことは数えるくらいしかありません。

逆上がりと空中逆上がりができるようになりたいから教えて!と娘に言われた時だけです!

よく幼稚園の親御さんから「体操の先生だから、お子さんには小さい時から体操を教えているんですよね?!」と聞かれますが、ほとんどしたことはありません!

「体操を教えてないのに、空中逆上がりなんてすぐできるんですか?」と質問を被せられますが笑

確かに娘は空中逆上がりは初めてやってから3回目で成功しました。

しかし、それは…

“体操は教えてないですが、運動能力の基礎を獲得できる遊びを0歳から一緒にやっています”とお答えしています!

これに関してはどんな遊びをやったか、また違う機会にご紹介できればと思っておりますが、私は運動とは遊びの中で自分で獲得し、自分でその範囲を広げていくことが基本であり、ベストだと信じています!

その中でより専門的な競技を習いたいということであれば、教室に通うのもありだと思います!

しかし時代は変わり、幼稚園教諭として子ども達、そして今の若い保護者の方と接していると、遊びや運動の経験値の獲得を個々の家庭に委ねるだけでは不十分ではないかと思います。

ゲーム等の発達で昔より外で遊ぶ機会も減り、親御さん自身、あまり外遊びや運動をしてこなかった方も増え、お子様に遊びのアドバイスができないご家庭が増えてきているように感じるからです。

年齢を重ねていく中で、遊具は誰でも遊べるようになってきます!

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