教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
道具いらずで一人で出来る補強運動を4つご紹介します!
今回ご紹介するのは幼稚園で実際に子ども達に教えている技ばかりです!
更に2~3歳くらいのお子様でも楽しめる簡単な4つなので、真似しやすく遊びやすいです!
補強運動とは?
一人で出来る運動、体操のことを補強運動といいます!
補強運動とは呼んで字の如く、体を補強(強く補う)できるようになる運動です!
腕立て伏せや、腹筋、体幹トレーニングも補強運動です!
ただ子どもにしたら、これらの補強運動をただやるのは辛くつまらないだけです…。
楽しく出来るかが大切!
なのでお子様が楽しくできるかが大切です!
我々指導者は子ども達がイメージしやすい動物や物に例えて「変身してみよう♪」と言ってます!
その中で親御さんの関わり方が一番重要になってきます!
「こんなポーズできる?」
「真似っこしてみて!」
「足が高く上がってて、上手だね〜!」
等、楽しく取り組めるように配慮してあげて下さい!
褒めてもられえれば、またやってみようという気持ちになりますよね!
また親御さんが一緒にやってあげると、お子様もより楽しくなるはずです!
一人運動4選!
どんな技があるのでしょうか?
具体的なやり方と一緒に、やるとどんな効果があるかご紹介したいと思います!
1、飛行機バランス
まずは飛行機、飛行機バランスです!
名前の如く、飛行機に変身してバランスをとる技です!
やり方は…
足を伸ばして座る
↓
両手を横に伸ばす
↓
足を床から上げる
・足を上げたら手や足、背中が床につかないようにお腹に力を入れましょう!
その時間は「手、足、背中ぎ床につかないようにお腹に力を入れてみよう!」と声を掛けてみて下さい!
時間を決めてあげることで〝5秒頑張ってみよう!〟と思えます!
〝コロン〟と転がって足や背中が床についてしまう時は、バランスがとれるくらいお腹の力がつくまで、大人の方が軽く背中を支えてあげて下さい!
最初は膝が曲がっていてもOKです!
慣れてきたら膝を伸ばしてやってみましょう!
膝を伸ばしたまま、足を高く上げるとより効果的です!
・足は揃えましょう!
・両手は飛行機の翼のように横にまっすぐ伸ばしましょう!
足ばかり気にしていると、手が段々と下がってきてしまいます!
「手はペンギンさんじゃなくて、まっすぐ横に伸ばしてみよう!」なんて声を掛けてあげるといいですね!
・何秒空を飛べるかな?!
「どこに行きたい?」と聞くと「ディズニーランド!」なんて答えてくれるかもしれません!
「ディズニーランドまでは飛行機で30秒かかるかなぁ~!」
「それまでは手、足、背中ぎ床につかないように頑張ろ~!」と声を掛けてあげると楽しめます♪
・飛行機をやると主に腹筋、背筋の筋力UPに繋がります!
30秒くらい飛行機バランスが出来るようになったら、大人の方がおでこを“ちょん”と押してあげて下さい!
「風が吹くよ~!飛行機が落ちないようにね~!」と声を掛けて下さい!
押された際に、後ろに倒れないように更にお腹&背中に力を入れることが出来ます!
2、滑り台
次は滑り台です!
お尻を上げて滑り台のように身体を斜めに伸ばします!
やり方は…
足を伸ばして座る
↓
両手を体の後ろにつく
※この時に指先は後ろを向ける
↓
お尻を高く浮かしながら、後ろを見る
・指先は必ず後ろを向けましょう!
指先を前に向けても出来ますが、これだと体重の負荷が手首から逃げずに、手首を痛めてしまう危険があります!
膝が曲がっていると体重が分散されて手首に全部乗らず、身体を支持する効果が半減してしまいます…。
膝が伸びてるいると腕に体重が乗り、効果的です!
おしりを上げた時に膝が曲がっている時は、そのまま足を前に進めてみて下さい!
・膝が伸ばせたら、足の裏が床についているか確認しましょう!
これは踵だけついたりだと、いくら腕でお尻を上げられてもバランスを崩し、横に倒れやすくなります…。
必ず足の裏でブレーキを掛けるようなイメージで、足がそれ以上前にいかないようにしましょう!
・おしりは高く上げましょう!
おしりが下がっていると、腕に体重がうまく乗りません…。
・目線は上ではなく後ろ!
天井を見がちですが、目線は後ろにしましょう!
上を見るとおしりが下りやすく、肩〜足先が直線ではなく曲がってしまいます…。
身体が曲がると体重がうまく腕に乗らなくなってしまいます…。
必要あれば親御さんに補助をしてほしいのは…
・膝が曲がっていたら、足先を前に動かしてあげるか、前に動かすように声を掛ける!
・足が揃っていなかったら揃えてあげるか、揃えるように声を掛ける!
・お尻が下がっていたら上に押すか、高く上げるように声を掛ける!
・後ろを見ていなかったら、おでこを下に押すか、後ろを見るように声を掛ける!
・滑り台をやると主に腕の支持力(腕で支える力)や筋力がUPします!
また腹筋や足の筋力を始め、全身の筋力もつきますし、バランスをとることで体幹もUPします!
3、ウルトラマン
次はウルトラマンです!
ウルトラマンのように手足を伸ばして、かっこよく空を飛んでみよう!
やり方は…
うつ伏せに寝る
↓
両手足を床から浮かして伸ばす
・特に膝が曲がったままに床から浮かせがちです!
両手足ともにまっすぐ伸ばすと効果的です!
・顔は前を向きましょう!
・揺れてみよう!
手足をまっすぐ伸ばし、床から浮かすことが出来るようになったら、上下や左右に揺れてみましょう!
楽しさと全身の負荷が増します笑
・ウルトラマンは主に背筋の筋力UPに繋がります!
4、クモ歩き
次はクモ歩きです!
お尻を上げながら、手足をくものように動かして歩きます!
やり方は…
お山座り(体操座り)をする
↓
両手を体の後ろについて、お尻を浮かせる
↓
お尻が床につかないようにしながら、両手両足で歩く
・指先は滑り台と同じように後ろを向けてやりましょう!
・難しかったら、まずはその場で手足で足踏みをしてみましょう!
前に歩くのが難しかったら、まずはその場で足踏みをしてみましょう!
手足を交互に動かすことが出来れば、前に歩くのは比較的簡単です!
・手と足、両方動かして歩きましょう!
手はついたまま動かさず、足だけ前に進んで、結局手足がどんどん離れてしまい、お尻がペタンと床についてしまう失敗があります…。
「手も足も一緒に動かして歩こう!」
「足の後に手もついていってね!」
等、声を掛けてあげるといいですね!
手足をスムーズに連動させて歩けるようになれば大成功です♪
・腕で体を支えることで、腕の筋力がUPします!
・手と足を同じように動かすことで、手足の連動運動になります!
少しずつポーズの時間を長くしてみましょう
変身する時間は柔軟体操と同じで少しずつ長くしていきましょう!
年齢やどの技をやるかにもよりますが、最初は5〜10秒くらいからスタートしましょう!
難しかったら3秒でも大丈夫です!
・5秒やってみて、余裕そうなら次は10秒!
・5秒やってみて姿勢が崩れてしまったら、まずは3秒を目標にする!
一番最初は大人が見本をみせてあげましょう!
言葉で説明するよりも、実際に見せてあげた方が自分がやった時のイメージを掴みやすいです!
見たものを真似る能力、経験はとても大切です!
まとめ
いかがでしたか?
一つ出来たら次に進むゲームのように楽しんでもいいですし、出来ても出来なくても、おもしろそうな技からチャレンジしてもいいと思います!
ただ親御さんとしては出来ない時に「何で出来ないの?」「こうするんでしょ!!」と否定的な事を言ってしまいがちです…。
気持ちはわかりますが、出来る出来ないは一度置いておいて、お子様が自分でやってみようと思えるかが大切です!
お子様が自分でやるようになれば、段々と身体の能力は上がっていきます!
能力値が上げれば、成功の確率も上がります!
お子様が楽しめるように配慮しながらやってみて下さい!
また4歳以上向けの補強運動もあるので「もっと難しいのがやりたい!」と思ったら、ぜひ挑戦してみて下さい!
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