教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!
突然ですが、ボルダリングというスポーツをご存じでしょうか?
2021年の東京オリンピックで正式種目となったことで、知った方も多いかと思います!
今回はそんなボルダリングについてご紹介したいと思います!
といった疑問に答えていきます!
幼児期にやることで、運動能力がすごく伸びていく個人的にかなりおすすめのスポーツなので、お子様にやらせたい!、前から気になってた!という方はぜひご覧下さい!
ボルダリングってどんなスポーツ?
ボルダリングとはクライミングの一種で、ホールド(岩に見立てた突起物)を掴んだり、足をのせたりしながら登っていくスポーツです!
クライミングにはいくつか種類があり、時間内にどこまで登れるかを競うのがボルダリングですが、幼児期ではまず落ちないように登るものとだけ覚えておけばOKです!
どんなメリットがある?
ではボルダリングをすることで、どんなメリットがあるのか?
大きく分けて以下の11ヶの能力が伸びていきます!
全身の筋力がアップする!
まずは全身の筋力アップに繋がります!
これは腕や足だけでなく…
- 背中
- 肩
- 首
- お腹
- 胸
- お尻
等、全身の筋力がアップします!
全身の筋持久力がアップする!
筋持久力とは文字通り、筋肉に繰り返し、どれくらい連続して負荷を掛けられるか、筋肉の持久力を示すものです!
全身に力を入れ続けながら登ることで、全身の筋持久力も向上していきます!
ボルダリングと同様、全身の筋持久力がアップする運動としておすすめなのはトランポリンです!
トランポリンもぴょんぴょん飛び跳ねながら姿勢を維持することで、全身の筋持久力アップに繋がります!
ただトランポリンは登っていくスポーツではないので、ボルダリングほど筋持久力の向上には繋がりませんが、その分空中で姿勢を維持することで三半規管が鍛えられていきます!
握力(特に指の力)がアップする!
ホールドを掴みながら登っていくことで 握力(特に指の力)がアップします!
個人的にはこれがボルダリングで得られる能力で唯一無二だと思ってます!
幼児期でボルダリングに似た身体運用の遊びや運動でものはあります!
例えば登り棒ですね!
登り棒はボルダリングと違い、縦のバーを登っていく遊具です!
ボルダリングと同じように登っていく遊びですが、大きく違うのは掴んでいるのがバーという所です!
掴んで登っていくことで握力は強くなっていきますが、バーが縦向きなので指に直接負荷が掛からずボルダリングほど指の力は強くなりません…。
その点ボルダリングはホールドを掴むので、バーに比べより立体的です!
さらに手全体でホールドを握るように掴むことで、指に垂直に負荷が掛かり指の力が強くなっていきます!
指に垂直に負荷が掛かる遊びとしてはうんていがありますよね?!
これも指の力が向上する遊びですが、うんていは上に登っていくものではなく平行移動していくものなので、ボルダリングに比べると指の力はアップしません…。
ボルダリングは…
からこそ、握力 (特に指の力) を特に鍛えられる、他にはないスポーツと言えます!
体力がつく!
全身に力を入れながら登っていくことで体力がつきます!
これは登ってる途中で止まったとしても、ホールドにのったまま落ちないように体勢を維持するだけでも体力を使います!
バランス能力が向上する!
落ちないように不安定な足場で姿勢を維持することでバランス能力が養われていきます!
また手足を順番に使い登っていくことで、手足の連動もスムーズになります!
空間認知能力が身につく!
空間認知能力とは物をまっすぐだけでなく、上や斜めからのような俯瞰(ふかん)で認識することで、物がある場所、向き、大きさ、形、物同士の位置関係などをすばやく正確に認知できる能力です!
登っていく先のホールドの場所や距離感を認知できるようになっていきます!
他にも自己身体認知能力が身につきます!
これは簡単に言うと目標物と自分の体との距離感を感じ取る能力です!
段々とホールドと自分の体の距離を感じ取りながら登れるようになります!
考える力が身につく!
ボルダリングは…
「次はどこを掴もうか?」
「どこに足をのせようか?」
「どういうルートで登ろうか?」
「一番高い所まで登るにはどうすればいいんだろう?」
と登り方やルートを考えながら登ることで考える力が伸びていきます!
集中力がアップする!
登り方やルートを考えながら、落ちないようにバランスを取って登ることで集中力がアップします!
高さ感覚が身につく!
高さ感覚とは読んで字の如く、高さに対する感覚を磨き、高い場所の運動で必要な運動感覚です。
これは身体的な理由で出来ないわけではなく、高所に行く、高所で動くことが怖いという心理的な理由で出来ないだけです!
ボルダリングをすることで、高さ感覚がどんどん磨かれていきます!
結果、その他の高い所での運動も上手になっていきます!
もっと簡単に高さ感覚を身につけたい時はジャングルジムがおすすめです!
ボルダリングに比べ恐怖心を感じにくく、公園に行くだけで遊べるのでお手軽ですよね?!
またジャングルジムの上を上り下り、伝い歩きして遊ぶことで前述した空間認知能力、自己身体認知能力も身についていきますよ!
挑戦する気持ちが生まれる!
最初は途中までしか登れず、悔しい気持ちになるかもしれません…。
しかし…
「今度はもっと高い所まで登りたい!」
と諦めずに何回も登っていくことで、チャレンジ精神が養われます!
ボルダリングは“あそこまで登ろう!”という目標設定がしやすいスポーツなので、親御さんが無理のないゴールを決めてあげ、自信をつけられるように一個一個目標をクリアしていきましょう!
親子間のコミュニケーションになる!
ボルダリングは子どもだけでなく、大人も楽しめるスポーツです!
親御さんも一緒にやることで、お子様もより楽しく取り組めるはずです!
どこでできる?
「ボルダリングやらせたいけど、どこでできるの?」
という時にボルダリングができる所をご紹介します!
おすすめは以下の4つです!
公園
まずは公園ですね!
ボルダリングのようにホールドがついた遊具が置かれている公園も増えてきました!
「ボルダリングってどんな感じなの?」
という時にお手軽に体験できます!
この時、親御さんは必ずお子様の下で、落下してしまった時に受け止められるよう備えていて下さい!
アミューズメント施設
次に手軽なのがアミューズメント施設です!
時間での料金制で、子どもなら1時間~終日の利用で1000円前後で利用できる所が多いです!
公園の遊具よりも、もう少し本格的に体験したい時におすすめです!
自宅
今は自宅に誰でも簡単に設置ができるボルダリングセットが多く販売されています!
リーズナブルな物も多く…
- 好きな時にいつでも遊びたい!
- 人目を気にせずに遊びたい!
という方にぴったりです!
習い事
「もっと本格的にやりたい!」
という方は習い事としてやってみるのもありです!
月謝は平均で10,000円前後、また月謝制ではなく1回毎の回数券制のスクールもあります!
気になる方は近所のボルダリング教室の料金を見てみましょう!
また習うようであれば、ボルダリングシューズを用意しましょう!
ボルダリングは硬めのホールドの上を登っていくので、足が痛くならないように専用の靴を履きます!
スクールによってはレンタルしてる所もありますが、毎回料金が掛かるので思い切って用意してしまった方が安上がりです!
何歳からできる?
ボルダリングはおおよそ小学校1年生前後が始められる目安になります!
ボルダリングは垂直の壁を自分の力で、落ちないようにバランスを取りながら登っていかなければいけないので、ある程度運動、遊びの経験値を積んだ6~7歳くらいくらいからじゃないと難しいです。
まとめ
いかがでしたか?
やるのにハードルが高いと思われがちですが、近所の公園でも体験ができます!
また遊べば遊ぶだけいろんな運動能力が劇的に伸びていく、コスパのいいスポーツです!
興味がある方はノーコストで体験できる、公園の遊具でやってみて下さい!
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