運動能力を伸ばしたいなら公園に行こう!遊具遊びで向上する運動能力と驚きの効果とは?!

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ネットの遊具で遊んでいる男の子 運動神経

教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!

以前、運動神経は遺伝ではなく普段の遊びの経験値で決まるんだよ!とご紹介しました!

でも具体的にどんな遊びや運動をすると、どのような運動能力が向上するのかがわからないという方もいるかと思います!

今回はそのような時におすすめな公園の遊具で伸ばせる運動能力と効果についてご紹介したいと思います!

公園はお家の近くにもあり、すぐに遊べて、いろんな運動能力を伸ばせるおすすめの遊びです!

ネットの遊具で遊んでいる男の子
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公園の遊具は運動能力を高めるのに最適!

公園に行けば、当たり前のようにある遊具!

親御さんが子どもの頃から公園にあり、一度は遊んだことがあると思います!

子どもの頃から当たり前にあり過ぎて気にしたことがない方が多いかもしれませんが、公園遊具は実はかなり優れたものなんです!

優れたものだからこそ、今も変わらず子ども達の成長、発達の手助けの為に公園にあるんですね!

おすすめのポイントとして…

POINT
  • 遊具ごとで様々な運動能力が向上する!
  • 自由に遊べる!

まず公園の遊具は運動能力を伸ばすのに最適な遊びなんです!

鬼ごっこやボール投げもおすすめの運動遊びですが、遊具は平地での遊びでは伸ばせない能力を伸ばすことが出来ます!

そして子ども自身が好きな遊具を選び、遊ぶことでより効果的に運動能力が向上していきます!

詳しくは後述しますが“自由に遊ぶ”というのが重要になります!

おすすめ遊具

では具体的にどんな能力を伸ばせるのか?

これは遊具によって様々です!

今回はわりとどの公園にもあるメジャーな遊具をピックアップして、具体的にどのような能力が伸びていくのか、どのような効果があるのかをご紹介していきたいと思います!

ジャグルジム

ジャングルジムは登ったり降りたりするしか遊び方が思いつかない方もいるかと思いますが、実は様々な遊び方があるんです!

具体的には…

  • まわって歩く
  • くぐる
  • 伝い歩く
  • ぶら下がる
  • 飛び降りる

伸ばせる運動能力は…

CHECK

身体的能力

  • バーを掴むことで腕の筋力、筋持久力、握力がUPします!
  • 手でバーを掴んだり、足をバーにうまくのせ、手足を連動させていく器用さが向上します!
  • テンポよく同じリズムで登ることでリズム感が向上します!
  • 全身を使って登ることで体力がつきます!
  • 落ちないように渡っていくことでバランス感覚が向上します!
  • 飛び降りることで足の筋力がUPします!

その他の能力

  • 自己身体認知能力
    簡単に言うと目標物と自分の体との距離感を感じ取る能力です!
    掴むバーと自分の体の距離を感じ取りながら登れるようになります!
  • 空間認知能力
    空間認知能力とは物をまっすぐだけでなく、上や斜めからのような俯瞰(ふかん)で認識することで、物がある場所、向き、大きさ、形、物同士の位置関係などをすばやく正確に認知できる能力です!
    渡っていく先のバーの場所や距離感を認知できるようになっていきます!
  • 高さ感覚
    高さ感覚とは読んで字の如く、高さに対する感覚を磨き、高い場所の運動で必要な運動感覚です。 
    高さ感覚が養われていないと組体操で上に立つ種目ができなかったり、鉄棒のつばめや前回り降りができなかったり、高所からジャンプできなかったりします!
    これは身体的な理由で出来ないわけではなく、高所に行く、高所で動くことが怖いという心理的な理由で出来ないだけです!
    ジャングルジムの上で伝い歩きをすることで、高さ感覚がどんどん磨かれていきます!
    結果、その他の高い所での運動も上手になっていきます!
  • 危機予測能力
    危険予測能力とは行動する前に危険の存在に気づき、どのような結果になるか予測できる能力です!
    これは例えば伝い歩きをする中で他にも登っている子が歩いていく先にいることで、ぶつかってしまうかもしれない、ぶつかったら落ちてしまうかもと予測できるかどうかです!
  • 危機回避能力
    危険回避能力とは危険の存在を認識したら迅速かつ的確に意思決定し、より安全な行動を選択できる能力です!
    これは前述の例だとぶつかるかもしれないから避けていこう、違うルートを通っていこう等の判断、行動ができるかどうかです!

滑り台

滑り台は比較的簡単に遊べる遊具ですが、背中を伸ばして、お腹に力を入れることで体幹やバランス能力が向上します!

他にも…

CHECK
  • 登る+手すりを使う事で、手足をうまく連動させる動作が身に付く!
  • 背中を伸ばしてバランスを崩さないように滑ることで腹筋、背筋、滑りながら手すりを掴み、ブレーキをかけることで腕の筋力、握力もUPします!
  • 階段を上げることで下半身の筋力UPにも繋がります!

ブランコ

ブランコは一人で漕げるようになるには少しコツがいります!

漕ぐための身体の使い方は座って漕ぐのも、立って漕ぐのも同じです!

伸ばせる運動能力は…

CHECK
  • 掴まって漕ぐことで握力がUPします!
  • バランス感覚、三半規管が発達します!
  • 漕ぎ続ける為には身体が前にくるタイミングで重心を移動させる必要があり、自然と重心移動の感覚が身につきます!

砂場

砂場遊びはあまり運動能力の向上とは関係がなさそうですが、実は違うんですよ!

遊びながらの立ち、しゃがみが多く足腰が自然と鍛えられます!

また砂や水が入ったバケツを持ったりすることで、腕の筋力や転ばないように踏ん張ることでバランス能力、全身の筋力UPにも繋がります!

他にも…

CHECK
  • 脳の活性化に繋がる!
    サラサラ、ザラザラ、ボソボソ、ドロドロといった様々な砂で遊ぶことで、指や手の触覚が刺激されて脳の活性化に繋がります!
  • 想像力、創造力が高まる!
  • 集中力、忍耐力がつく!
  • 社会性、コミュニケーション能力が身につく!
  • 免疫力がつく!
  • 精神の安定に繋がる!

うんてい

うんていで向上する能力といったら腕の筋力UPを一番に思い浮かべますよね?!

他にも…

CHECK
  • 握力や肩、背中、お腹の筋力UPに繋がります!
  • ブランコと同様、身体が前にくるタイミングで重心を移動させる必要があり、自然と重心移動の感覚が身につきます!
  • 自己身体認知能力が向上します!
  • 空間認知能力が向上します!

登り棒

登り棒もうんてい同様、腕の筋力がつくイメージがあると思います!

それはその通りで、一番伸びるのは腕の筋力です!

他にも…

CHECK
  • 握力、肩、背中、お腹の筋力UPに繋がります!
  • バーから落ちないように足で挟むことで、足の筋肉も使います!
  • 手→足の順番でバーの高い所を掴んで登っていくことで、手足の連動、協応動作が上手になっていきます!

鉄棒

鉄棒はやる技によって変わりますが、共通して向上する能力は握力、腕、足、背中、お腹、肩の筋力、筋持久力UPですね!

他にも…

CHECK
  • 足抜き回り、尻上り、逆上がり、前回りのような回転系の技では回転感覚、三半規管が発達します!
  • 豚の丸焼き、逆上がりといった足で地面を蹴ってから、腕でバーを引き寄せて身体を持ち上げる技は足と手の連動、協応動作が上手になっていきます!

複合遊具

複合遊具

複合遊具とは滑り台+ジャングルジムといった複数の遊具が合体した遊具のことです!

いろんなタイプの遊具が合体しているので、連続で複数の遊具を楽しめるのがおすすめポイントです!

基本はやりたい遊びをやりたいだけ!

遊具ごとで向上する能力が違うので、親としてはいろんな遊具で遊んで様々な能力を伸ばしてほしいと思いますよね?!

そのため一つの遊具だけで遊んでいると「滑り台でも遊んでみたら?」「ジャングルジムでも遊びなよ!」としつこく声を掛けがちです…。

しかしこれはおすすめしません!

理由は以下の2つです!

CHECK
  1. 集中力を身に付けるのを邪魔してしまうから!

    同じ遊具で遊んでいるということは、その遊具で遊ぶのが楽しく集中している証拠です!

    遊びや運動に限らず一つの事に集中するというのは、とても大切なことです!

    夢中で遊んだり、親御さんが集中して何かをする姿を見せてあげることで、子どもは集中力を身に付けられます!

    集中して遊んでいるのを中断させるのは、お子様が集中力を身に付けるのを邪魔してしまいます…。

    さらに楽しんでいる遊びを止めないといけないと思うことで、遊具遊びを敬遠してしまうかもしれません…。

    なので他の遊具でも遊んでほしいという時は…

    お子様が遊びを十分に楽しんだ後に「パパ(ママ)あっちの遊具で遊びたいんだけど、一緒に遊んでくれる?」と声を掛けてみましょう!

    満足いくまで遊んだ後なら、お子様も遊びを邪魔されたとは思いません!

    お子様の状態を見て“今!”というタイミングで誘うようにして下さい!
  2. やらされる遊びになるから!

    遊具の良さは自分の好きなことが自由に出来る所です!

    しかし「あっちの遊具でも遊んでごらん!」とあまりやりたくない遊びをさせても得られる運動能力は半減してしまいます…。

    これに関しては東京学芸大学の杉原隆名誉教授の研究結果が発表されています!

研究チームでは、25メートル走や立ち幅跳びなど、6つの種目について、9000人の幼稚園児の運動能力を調べた。

比べたのは、マット運動や体操などの体育指導を受けていない子どもと、指導を受けている子ども。

すると受けていない子どもは30点満点で19点台だったのに対し、受けている子どもは18点台。

指導を受けていない子どもの方が点数が高かった。

引用:NHK生活ブログ 子どもの運動能力を高めるには・・・

子どもの運動能力を高めるには・・・ | 子ども・子育て | NHK生活情報ブログ:NHK

  体操教室で先生から指示を受けてする運動と子どもが自発的にやる運動では、後者の方が運動
  能力がより向上する結果になったそうです!

  これは自分の意志でやる遊びや運動の方が動きのスピードが速くなったり、反復が多くなった
  りと遊びや運動の密度が高くなると考えられます!

お子様が遊びたい遊具で満足いくまで遊ばせてあげるのが一番運動能力が伸びていきます!

親御さんは危険がないか、お子様の様子を見守ってあげましょう!

まとめ

いかがでしたか?

最近は遊びや運動の機会が減り、公園に行っても遊具で遊べない、遊び方がわからないという子が増えています…。

そんな時は滑り台やジャングルジム等の比較的簡単な遊具で遊ぶことから始めましょう!

また今回ご紹介した遊具以外にも、今はいろんな遊具があります!

長い滑り台がついた複合遊具
ローラーがついた長い滑り台
高いアスレチック
高いアスレチック
ターザンロープ
ターザンロープ

近所の公園の遊具に飽きてしまったら、その公園でしか遊べない遊具というのもあるので、少し遠い公園に行ってみるもおもしろいですね!

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