身体能力は幼児期から伸ばそう!身体能力の種類と効果的に伸ばす方法とは?!

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運動神経

教諭歴17年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!

今回は幼児期に伸ばすべき身体能力についてご紹介します。

身体能力は遺伝するものもありますが、多くは生まれた後の過ごし方で伸ばすことができます。

  • 身体能力の種類

  • 身体能力を効果的に伸ばす方法

を知ることで、お子様の運動能力アップに繋げていただけると嬉しいです!

遊具で遊んでいる男の子
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身体能力ってどんな能力?

そもそも身体能力とはどんな能力なのでしょうか?

簡単に言うと人に元々備わっている、身体の能力です。

具体的には以下の7つの能力を指します。

POINT
  1. 筋力…身体全体を動かすための土台となる能力

  2. 筋持久力…筋力を使って身体を長時間動かし続けられる能力

  3. 瞬発力…短時間で筋力を十分に発揮できる能力

  4. 心肺持久力…運動時に呼吸機能を長時間正常に働かせられる能力

  5. 敏捷性…筋力を使って素早く反応し身体を動かす能力

  6. 平衡性…不安定な足場にて身体のバランスを取ることができる能力

  7. 柔軟性…関節が柔らかく、身体の反応に合わせてスムーズに動ける能力

この7つの能力を伸ばすことが、運動が上手になる第一歩になります!

似た言葉で運動神経や運動能力がありますが、これらは身体能力をベースにして身体を動かす技術的な能力を指します。

7つの身体能力を伸ばせる方法とは?!

それぞれの身体能力を伸ばすために効果的な方法を…

  • 遊び、運動

  • 日常の習慣、お手伝い

  • 習い事

の3つに分けてご紹介します。

「うちの子、この能力が低いんだよね…」というのがあれば、ぜひ参考にしてください!

遊び、運動

まずは遊び、運動です。

遊び、運動は一番取り組みやすい方法ですね。

筋力 、筋持久力

筋力、筋持久力を伸ばせるおすすめの遊び、運動は以下の3つです!

鉄棒

まずは鉄棒です。

鉄棒は自分の身体を支えたり、持ち上げたりする技が多くあります。

鉄棒にぶら下がるだけでも腕の筋力、筋持久力が鍛えられます。

うんてい

次はうんていです。

遊具として公園でよく見かけますよね?!

うんていは自分の身体を腕で支えながら横方向に移動していく遊具です。

落ちないように腕で身体を支えながら移動していくことで、腕の筋力、筋持久力が一層つきます。

登り棒

登り棒も筋力、筋持久力アップに効果的な遊びです。

落ちないように垂直に上に登っていくことで、鉄棒やうんていに比べ、自分の身体を支える負荷が強くなります。

また腕だけでなく足や背中等、全身の筋力、筋持久力アップに繋がります。

瞬発力

瞬発力は瞬間的に力を出す能力です。

かけっこ

かけっこは“よーいどん!”でより強い力を出せるように短い距離にしましょう!

“パパ、ママと勝負!”のようにゲーム性を持たせてかけっこをすると、負けないように頑張ることでより瞬発力が伸びていきますし、なによりお子様が楽しく走れます!

跳び箱

次は跳び箱です。

跳び箱も跳ぶ瞬間に…

POINT
  • ジャンプをする

  • 手で後ろに突き放す

という力を合わせることで跳ぶことができます。

逆に瞬間的に上記2つの力を出せないと跳び箱は跳べません。

瞬発力や筋力を伸ばすのに跳び箱はぴったりの運動です。

“でも跳び箱なんて家にない…”

と思われるかもしれませんが、跳び箱がなくても家にある物を代用することで跳び箱の身体操作を覚えることができます!

心肺持久力

心肺持久力とは長く身体を動かすことができる能力です。

伸ばすためのおすすめの遊びは以下の4つです。

鬼ごっこ

まずは鬼ごっこです。

鬼ごっこは追いかける方も、逃げる方も相手の動きに合わせて、自分の身体を自在に動かすことが求められる遊びです。

最初はうまく動けないですが、遊んでいくうちに動きがスムーズになっていきます!

また鬼ごっこは瞬発力や敏捷性の能力も一緒に伸ばせます。

大人数じゃないとできないイメージがありますが、親御さんと2人でもできます。

むしろ最初は少人数の方がルールを理解しやすいのでおすすめです!

心肺持久力を鍛えるというとマラソンをイメージされる方もいますが、身体が出来上がった大人ならまだしも幼児期にマラソンはおすすめしません!

幼児期で心肺持久力をつけるなら短い距離を速く、そして楽しみながら走れるゲーム性がある遊びを選びましょう!

ボール遊び、ボール投げ

次はボール遊び、ボール投げです。

ボール遊びやボール投げは転がるボールを追いかけて遊ぶことで、楽しく持久力をつけられます。

またボール投げの練習にもなるので、かなりおすすめです!

同じように楽しみながら走れる遊びとしてフリスビーもおすすめです。

縄跳び

縄跳びも心肺持久力アップに効果的です。

縄跳びを10分跳ぶだけで、かけっこを30分するのと同じ運動量と言われています。

縄跳びは幼稚園、保育園、小学校でもやる機会が多いので、縄跳びの練習をしながら体力、持久力を伸ばせるのはいいですよね!

また縄跳びは下半身の筋力、筋持久力アップにも効果的です。

遊具遊び

公園の遊具遊びもおすすめです。

ブランコ→滑り台→ジャングルジムと遊ぶ遊具を変えていくことで、遊具間の移動も含めて楽しく自然に持久力が伸びていきます。

また公園の遊具は心肺持久力だけじゃなく、7つの能力をまんべんなく伸ばしていける遊びです!

敏捷性

敏捷性は前述した鬼ごっこで相手の動き、ボール遊び、ボール投げでボールの動きを見て、それを追いかける時に筋力を使って素早く反応し身体を動かすことで向上していきます!

平衡性

平衡性は簡単に言うとバランス能力のことです。

スキップ

スキップは片足を順番に上げながらジャンプする遊びです。

一瞬片足になりながら、転ばないように身体を支えることで平衡性が鍛えられていきます。

ケンケンも片足という不安定な姿勢でジャンプをすることで、同じように平衡性を伸ばせます。

また歩道の縁石のような少し高い所を渡って歩いていく遊びも効果的ですよ!

柔軟性

最後は柔軟性、身体の柔らかさを伸ばす遊びです。

柔軟性は公園遊具のように全身を使う遊びでも伸ばせますが、より効果的に柔軟性を向上させるためには柔軟運動をするのが一番です。

成長するにつれて段々と身体が硬くなり、柔軟運動をしても柔らかくなりにくくなります。

幼児期はまだ筋肉や腱が柔らかいので、柔軟運動で身体を柔らかくするには一番いい時期なんです!

特にお風呂上りは筋肉や腱が熱で特に柔らかい状態なので、柔軟運動をするタイミングとしては最適です。

親御さんが一緒にやってあげるとお子様も楽しく柔軟運動ができ、親御さんも柔軟性がアップするのでおすすめです!

日常の習慣、お手伝い

日常の習慣、お手伝いでも身体能力を伸ばすことはできます。

例えば普段の生活の中で…

CHECK
  • パパ、ママの自転車に乗るのではなく、自分で歩くことで下半身の筋力、筋持久力、心肺持久力、平衡性が鍛えられる。

  • 自分の荷物は自分で持つことで、上半身の筋力、筋持久力、平衡性アップになる。

  • エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使うことで下半身の筋力、筋持久力、心肺持久力、平衡性が鍛えられる。

普段の習慣を少し変えるだけでも身体能力アップになります。

またお手伝いも同じです。

幼児期はお手伝いに興味を示す時期ですね!

お手伝いは自己肯定感、好奇心や創造力を高められるだけでなく、身体能力を向上させるのにもぴったりです。

習い事

最後は身体能力を伸ばせる習い事です。

幼児期に身体能力を伸ばせる習い事を選ぶポイントとしては…

POINT
  • 技術ではなく、身体能力や運動の基礎能力を伸ばせるもの。

  • 限定的な動きだけじゃなく、全身を使い、いろんな動きを経験できるもの。

具体的にはスイミングやトランポリン、サッカー等が身体能力を伸ばせる要素が多い運動なので、おすすめです。

体操教室は特定の動きの練習になりやすく(逆上がり等)身体能力が足りないと技の成功には繋がりにくいので、日頃遊びや運動で身体を動かしていないのであれば、あまりおすすめしません。

身体能力が向上してきたら、今度はコーディネーション能力を身につけよう!

身体能力が向上したら、今度はコーディネーション能力を身につけてみましょう!

コーディネーション能力とは1970年代に旧東ドイツで生まれた、状況に合わせて“身体の動き”や“力の加減”を調整する運動能力です。

コーディネーションとは「調整」「一致」という意味です。

コーディネーション能力は大きく以下の7つに分けられます!

CHECK
  1. 定位能力
    相手や味方、ボールなどの周囲の状況と関連付けながら動きの変化を調整する能力

  2. 変換能力
    状況が変わった時に動作を素早く切り替える能力

  3. リズム能力
    耳や目からの情報を動きによって表現し、イメージを現実化する能力

  4. 反応能力
    合図を素早く察知し、適時に適切な速度で正確に反応する能力

  5. バランス能力
    空中や動作中の全身バランスや崩れた姿勢を素早く回復する能力

  6. 連結能力
    身体の関節や筋肉の動きをタイミングよく無駄なく同調させる能力

  7. 識別能力
    手や足、頭部の動きと視覚の関係、ボールなどの操作を精密に行う能力

コーディネーション能力は身体能力をベースに、自分の身体をより詳細に動かすというイメージですね。

スポーツ競技はその先のステップ

幼児期や小学生の時に身体能力を伸ばしておくことで、その後野球やテニス等の専門スポーツをやった時に上達が早くなります。

身体能力やコーディネーション能力がベースにあることで、専門種目でも身体をその種目に合わせてうまく使うことができます!

幼児期から身体能力を伸ばしておくことは、その後の専門スポーツをやった時に成果を出すという面でも重要になってきますね!

まとめ

いかがでしたか?

身体能力はスポーツ面だけでなく、生きていく上でも重要な能力です。

ぜひ身体能力が一番伸びる幼児期から、お子様と一緒に楽しく身体を動かしてくださいね!

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