子どもが運動大好きになる為の親のアプローチ方法は?!

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鉄棒をしている女の子 親の関わり方

教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!

今回はお子様が遊びや運動に自らすすんで取り組めるようになる為に、親御さんのアプローチ方法や意識しておくべきことをご紹介します!

運動や遊びをする時の注意点と、お子様への声掛けやアプローチでおすすめの方法に分けて解説していきます!

鉄棒をしている女の子
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運動が好きな子、得意な子の特徴とは?!

一般的に3~14歳までをゴールデンエイジと呼ばれ、この時期が運動の習得に適してるといわれています!

厳密にはこの年齢の間も3段階に分けられ、特に3~6歳で神経系器官の90%が形成されるといわれています!

ではこの時期に運動が好きでよく体を動かして遊んでいる子、運動が得意な子にはどういう特徴があるのでしょうか?

・運動に限らずにいろんな事に積極的に取り組む!

・失敗をあまり恐れない!

・姿勢がいい!

・集中力がある!

・頭の回転が速い!

・転びにくい!

・声が大きく、ハキハキ喋る!

・免疫力が高く、風邪を引きにくい!

・コミュニケーション能力が高い!

他にありますが、大きい特徴は上記のようなものです!

運動や遊びを普段から習慣的に行っている子は、運動能力が向上する以外にもいい影響がいっぱいありますね!

運動や遊びをする時の注意点とは?!

怪我に注意をすれば、基本どんな運動や遊びをしても大丈夫です!

ただ以下の3つの点に注意をしないと、運動や遊びの効果が半減してしまいます…。

1、いきなり専門性の高い運動だけをさせない!

「運動に自信が持てれば、運動が好きになるはず!」と思うかもしれませんが、これはその通りです!

得意になれば、もっとやりたい、難しいことにもチャレンジしたいという気持ちも大きくなってきます!

自分からすすんで運動をするようになれば、どんどん運動が上手になっていきます!

ただ気をつけて頂きたいのは、ここで…

「よし!逆上がりが出来るようになれば自信になるはず!練習させよう!」

とするのは、ちょっと待って下さい…。

逆上がりのような専門性の高い種目をいきなりやるのは止めましょう!

ここでいう専門性の高い種目とは…

・身体の特定の部位だけを主に使う種目

・特定の動作のみを繰り返す種目

のことを言います!

止めたほうがいい理由として、逆上がりを例にすると…

POINT

・逆上がりは主に腕を使う種目です!
厳密に言えば腹筋や背筋、足の筋肉も使いますが、向上するのは主に腕の筋力、筋持久力に偏ってしまいます…。

・逆上がりは片足で地面を踏んで、もう片方の足を蹴り上げながら鉄棒をお腹に引きつけてながら回ります!
練習ではこの動作を繰り返し行い、各動作の連動をスムーズに行えるようになるほど成功率が上がります!

しかし逆に同じ動作だけを繰り返すということは、同じ動作しか経験できない、身体の同じ個所しか使わないということです…。

幼児期は身体の特定の部位だけを主に使ったり、特定の動作のみ繰り返す種目だけをやるのではなく、全身をまんべんなく動かし、いろんな動作を経験することで、運動能力のベースがつくられます!

主な運動基礎能力として…

・走力(走る力)

・投力(ボールなどを投げる力)

・持久力(長く走ったりできる力。体力)

・瞬発力(身体を素早く動かせる力)

・跳力(高く、又は遠くにジャンプできる力)

・バランス能力(転んだり、倒れたりしないようにバランスをとる力)

・コーディネーション能力
 ※詳しくはこちら!

等があります!

上記のような運動の基礎能力が備わってない状態で、より高度な動きが必要な運動種目に挑戦しても成功させるのは難しいです…。

出来ない事をずっとやっていても、子どもはすぐ嫌になってしまいます…。

専門性の高い運動は基礎能力が身に付いていれば、すぐに出来るようになります!

まずは簡単な運動や遊びで身体を動かすことの楽しさを感じる、簡単なことでもいいので成功体験を多く経験して自信に繋げていくことが大切です!

2、外遊びで運動能力の基礎をつくる!

「基礎能力が獲得できる運動って具体的に何…?」と思われた方…

これはズバリ“外遊び”です!

運動が上手になるには何か特別なことをしなければ…

と思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません!

前述しましたが全身をまんべんなく動かし、いろんな動作を経験することで、運動能力のベースがつくられ運動能力が向上していきます!

親御さんからしたら「えっ、こんな簡単なことでいいの?」と思われるかもしれませんが、子どもにとっては遊びや運動だけじゃなく、歩いたり、階段の登り降りといった日常の動作も大切な遊びであり運動です!

その中でもおすすめなのが公園の遊具遊びです!

公園はどこにでもあり、気軽に遊べますよね?!

また公園の遊具というのはとてもよく出来ていて、遊ぶだけで身体のいろんな能力を伸ばせます!

また遊びをどんどん変えているのを見ると…

「集中力がない…」

「長く遊ばないと効果がないんじゃ…」

と思われるかもしれませんが、そんなことはありません!

むしろ一つの遊びの時間が短くてもいいので、「あっちの遊具も楽しそうだよ~!」といろんな遊びを経験できるように配慮してあげて下さい!

遊びをどんどん変えていくのは、今自分がやりたい遊びを探しているからです!

逆に楽しい遊びを見つけたら、「もう帰ろう!」と言ってもやめません笑

もっと手軽に運動遊びをしたい時は、運動系のおもちゃもおすすめです!

スポーツトイはお家でも簡単に遊べ、楽しみながら体を動かせます!

その中でもおすすなのはトランポリンです!

これで遊ぶだけで伸ばせない能力はない!といえるほど、万能の運動遊びです!

3、専門性の高い運動も遊びとして楽しめるように配慮する!

お子様が専門性の高い種目に興味を持って、やってみようと思った時に意識することは何か?

それはどんなに難しい技でも“これはあくまで遊び”という意識を親御さんが持つことです!

おすすめは…

運動にゲーム性を持たせる!

という点です!

逆上がりの練習を例にすると…

POINT

足を蹴り上げる練習の時に…

ここまで足を蹴り上げるという目標物として、親御さんが手を掲げて下さい!

その時に「ママ(パパ)の手を蹴ってごらん!」と声を掛けて下さい!

蹴れたら「今度はちょっと高くなったけど蹴れるかな~?!」と少しずつ手を高くしていきましょう!

ゲームクリアを目指すように、あくまで遊びとして楽しめるようにしてあげて下さい!

運動に積極的に取り組めるようになる為のアプローチ方法とは?!

遊びや運動は何をやるかも大切ですが、どうやるかも大切です!

幼児期ではこの“どうやるか”は親御さんの関わりが非常に重要です!

お子様がモチベーションを保ったり、運動を習慣的に継続できるようになるには親御さんのちょっとした声掛けや関わりが大きな影響を与えます!

1、いっぱい褒めてあげる!

子どもを抱きあげてるお母さん

出来たことは全力で褒めてあげて下さい!

これはやっている技が出来ていなくても、その過程で上手になった所を褒めてあげるだけで十分です!

POINT

・どんなに小さいことでも出来たら褒める!
小さいことでも褒められれば嬉しくなり、最後まで頑張るモチベーションになります!

・具体的に褒めよう!
褒める時は出来た所を具体的に褒めてあげて下さい!

「上手だね~!」だけじゃなく、「さっきより足が上がるようになったね!」といった感じですね!

具体的な所を褒めてあげることで、お子様は「そこが上手になったのか!」とうまくなった所を具体的に理解できます!

次にやる時も褒められた所を同じようにやろうという意識に繋がります!

また出来ていない所のアドバイスをする時も同じように具体的に指摘してあげると、お子様も気をつけやすくなり上達も早くなります!

大好きな親御さんに褒められたらとても嬉しくなり、またやろうという気持ちになります!

この「また褒められたいから、もう一回やってみよう!」の積み重ねが、段々と遊びや運動自体が楽しいから「またやりたい!」の気持ちになっていくはずです!

2、子どもと一緒に運動を楽しむ!

滑り台をする親子

よく遊んでいるお子様を見ているだけだったり、ママ友同士で話をしてお子様を遊ばせているだけの親御さんを見かけます…。

これは非常にもったいないです…。

お子様が遊んでいる時は、ぜひ親御さんも一緒に遊んでみて下さい!

親御さんが一緒に遊んでくれたら、お子様は楽しさ倍増です♪

ずっと一緒に遊ぶのが難しい時は、短時間でもいいので“同じ遊びを楽しむ”という時間をお子様と共有しましょう!

3、今より少し難しいステップを提案する

逆上がりをしている男の子

子どもは少し難しいことにチャレンジするのが大好きです!

ポイントは“少し”という点です!

あまりに難しいことだと楽しくないですし、嫌になってやめてしまいます…。

CHECK

例えばジャングルジムで遊でいる時…

真ん中まで登れたら
   ↓
「真ん中まで登れたね!じゃあ今度そこから一番上まで行ける?」と提案してみて下さい!

真ん中まで行けてれば、そこから上に登るのはさほど難しくはないはずです!

真ん中までが限界で、そこから上に登るのが難しい時は…

・親御さんも一緒に登ってあげる

・上には登らず、そこからジャングルジムのまわりを周る遊びを提案する

・一度降りて、再度真ん中まで登ってみる

等の別の遊びを提案してみて下さい!

少し難しいステップが出来たら「次はどんなことにチャレンジしよう?!」と目が輝いてくるはずです!

4、出来ているかいないかではなく、楽しんでいるかいないかを大切にする

滑り台をしている女の子

専門性の高い運動をする時によくありますが、お子様が出来たか出来なかったかの結果だけを気にしてしまいがちです…。

確かにそれも大切ですが、幼児期では楽しく体を動かして遊べているかの方が遥かに大切です!

短期的な視点で出来た、出来ないという結果のことだけをお子様に伝えてると、たとえその時に出来たとしても、次に別のことに挑戦しようとし時に「出来なかったらどうしよう…」とプレッシャーになり萎縮してしまいます…。

出来たらいっぱい褒めてあげ、出来なかったとしても…

「足を高く上げられたのは上手だったよ!」

「惜しかったね~あともう少し手を横にするといいかも!」

と上手だった所を褒めてあげたり、具体的なアドバイスをする等、また挑戦しようという気持ちになれるように配慮しましょう!

楽しんでいる気持ちを大切にしてあげた方が、結果にも繋がりやすくなります!

専門性の高い運動の入門技とは?!

積極的に遊ぶようになったら、ぜひ鉄棒やマット運動のような専門性の高い運動にも挑戦してみて下さい!

おすすめの入門技と練習方法は以下になります!

どれも家や公園で練習できるものです!

鉄棒のおすすめ技

マット運動のおすすめ技

縄跳びのおすすめ技

跳び箱のおすすめ技

一人で出来る補強運動(身体を強くする運動)のおすすめ技

柔軟運動のおすすめ技

まとめ

いかがでしたか?

健康に育ってほしい!

逆上がりが出来るようになってほしい!

跳び箱が跳べるようになってほしい!

縄跳びが跳べるようになってほしい!

幼稚園や小学校の体操、体育で困らないようになってほしい!

運動で自信をつけて、他の事にも積極的にチャレンジしてほしい!

等、様々な想いから我が子に運動が好きになってほしいと願う親御さんの気持ちはわかります!

ただ真剣に願うからこそ「なんで出来ないの?!」と熱くなってしまいがちです…。

親御さんが熱くなればなるほど、子どもにとっては時にプレッシャーになり、運動や遊びが楽しくなくなってしまいます…。

またどんな遊びや運動をしたらいいか、どんな風に声を掛けていいかわからずお子様任せになってしまうのも辛いですよね…。

そんな時は親御さんが遊びや運動に一緒に楽しみ、お子様が楽しめるようにポジティブな言葉を掛けてあげれば、お子様は積極的に運動や遊びを楽しむようになりますよ!

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