子どもが外遊びをしたがらない…。その原因と親のアプローチ方法とは?!

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滑り台で遊んでいる女の子 遊び

教諭歴16年目の現役の幼稚園教諭として、これまで3000人以上の子ども達に鉄棒や跳び箱、マット運動などの体操、運動指導をしてきました!

今回はお子様が外で遊びたがらない原因と親御さんにできるおすすめのアプローチ法をご紹介します!

滑り台で遊んでいる女の子
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外遊びをするとどんないい事がある?

外遊びにはどんなメリットがあるのでしょうか?

パッと思いつくだけでも以下のようなメリットがあります!

CHECK
  • 基礎体力がつく!
  • 日の光を浴びたり、身体を動かすことで精神の安定に繋がる!
  • 友達と遊ぶことでコミュニケーション能力、社会性が身につく!
  • いっぱい身体を動かせる!
  • 家の中とは違う景色や音を見聞きすることで、多くの神経が刺激され集中力がアップする!
  • 虫や植物に触れることができる!
  • 開放感がある!
  • 気温や風から四季を感じられる!
  • 身体を動かすことでよく食べ、よく寝るようになり、健全な発達、発育に繋がる!

考えればまだまだありそうですね!

幼稚園や保育園では外遊びの時間があったり、小学校でも体育の授業があるのも、子どもの成長や発育に外で遊ぶことが大きな影響があるからと言えます!

外遊びをしない理由は個々によって色々!

「うちの子、外で遊びたがらなくて…」という時は、まず遊びたくない理由を確認しましょう!

以下が理由として多いものです

CHECK

心理的な理由

  • 何をして遊んだらいいかわからない
  • 疲れるから
  • 家でやりたい事や遊びたいおもちゃがある
  • 何となく嫌

環境的な理由

  • 寒かったり、暑かったりするのが嫌
  • 風や砂埃が嫌
  • 知らない子がいるのが怖い
  • 年上の子がいるのが怖い
  • 周りの子の大声が怖い

遊びたくない理由は個々で違います!

遊びたくない理由を聞かずに無理に外遊びに誘うと、余計嫌になってしまいます…。

どうして外遊びが嫌なのかを聞いて、その気持ちに共感し、遊びたくない理由や不安が軽減してあげることが大切です!

外遊びをしなくても大丈夫?

外遊びをしなくても大丈夫なのか?

結論から言うと、あまり心配しなくて大丈夫です!

例えば友達と関わるのが苦手だから外遊びをしたくない時があっても、それがずっと続くわけではないですよね?!

コミュニケーション能力も身に付いていく中で他者との関りが楽しくなれば、自然に外で一緒に遊ぶようになります!

また文科省の運動指針で体を動かす時間の目安は一日合計60分以上が望ましいとしています!

外遊びの時間が多い幼児ほど体力が高い傾向にあるが、4割を超える幼児の外遊びをする時間が一日1時間(60分)未満であることから、多くの幼児が体を動かす実現可能な時間として「毎日、合計60分以上」を目安として示すこととした。

幼児期運動指針-文部科学省

幼児期運動指針-文部科学省

外遊びの時間が60分以下でも、幼稚園や保育園への行き帰りに歩いたり、階段を上り下りしたりと子どもにとっては生活するだけでも運動と呼べるくらい体を使っています!

家にいる時はやらないけど、園では楽しそうに外遊びをするというお子さんもいます!

性格やその時の年齢や環境によって外で遊びたがらない理由も変わってくるのが当たり前なので、親御さんはあまり焦らず、逆効果になってしまうので無理強いはしないように気をつけましょう!

外遊びへのアプローチ方法

「それでも少しくらいは外遊びをしてほしい!」という時は以下の4つを試してみましょう!

どれを試していいかわからない時は、上から順番にやってみて下さい!

前提として…

POINT
  • 無理やりやらせない!
  • あくまでお子様が自ら楽しんで遊べるようになることが目的なのを忘れないようにする!
  • 親御さんが率先して楽しみ、楽しさを感じられるように声を掛けてあげる!

特に親御さんが率先して遊びを楽しむ姿を見てるのは大切です!

子どもは親御さんが楽しそうにやっている姿を見ると楽しさを共有したいと思いますし、「そんなに楽しいなら自分もやってみようかな…」という気持ちになりやすいです!

親御さんの対応次第で、お子様が外遊びが好きになるかが決まると言っても過言ではありません!

散歩、買い物に行く!

まずは散歩や買い物に誘ってみましょう!

「遊びじゃないじゃん…」と思われるかもしれませんが、まずは外に出て楽しく歩く所から始めましょう!

「お日様がポカポカで気持ちいいね!」

「あっ、あそこに大きなお花が咲いてるよ!」

等、気温や景色を楽しめるように声を掛けるとより効果的です!

また犬を飼っている方は犬の散歩でもOKです!

私の子どもも外遊びには消極的ですが、飼い犬の散歩だけは張り切っていて、散歩というか毎日一緒に走っています笑

走ったり、スキップを一緒にやる!

散歩や買い物の途中で走ってみましょう!

「あの電柱までかけっこで競争しよう!」なんて誘ってみて下さい!

走った後の爽快感が気持ち良かったり、親御さんに勝てたら嬉しくてかけっこが大好きになるはずです!

また走るかわりにスキップをしてもいいと思います!

お子様が出来なかったら、親御さんが教えてあげて下さい!

一緒に練習しながら歩くことで「またスキップしようね!」「出来るようになったら見せてね!」とまた散歩に行くきっかけや、外で遊ぶきっかけになります!

縁石があれば橋渡りのような遊びも出来ますね!

歩くことに抵抗がある時は三輪車やキックボード、自転車に乗るのもおすすめです!

周りの人や自転車等には十分に注意しましょう!

家の前で遊んでみる!

家の前やマンションやアパートの共有スペースに遊べる場所があれば、そこで簡単な遊びをしてみましょう!

家にボールや縄があればキャッチボールや縄遊び、縄跳び、何もなければかけっこや鬼ごっこ等の簡単な遊びで大丈夫です!

公園に誘ってみる!

散歩したり、走ったり、遊んだりすることに抵抗がなくなってきたら、公園に行って遊んでみましょう!

知らない子が大勢いることに圧倒されてしまう時は、親御さんも見ているだけじゃなく一緒に遊ぶようにして下さい!

親御さんが一緒遊んでくれることで、お子様も安心して遊ぶことが出来ます!

また公園にはいろんな遊具がありますよね?!

お子様が楽しく遊べる遊具をみつけられるように、親御さんがいろんな遊具に誘ってあげましょう!

遊具遊びは友達をつくりやすい環境です!

友達が出来て一緒に遊ぶことで、外遊びが好きになるはずです!

またグラウンドがある広い公園ならバトミントンやフリスビー等の遊びも出来ますし、運動おもちゃで遊ぶのもおすすめです!

外遊びに誘うタイミングは?

特に決まった遊びをしていない時や、やっている遊びに満足したタイミングで外に誘うようにしましょう!

やってはいけないのは夢中になっている遊びを中断させて誘うことです!

遊びに限らず一つの事に集中するというのは、とても大切なことです!

夢中で遊んだり、親御さんが集中して何かをする姿を見せてあげることで、子どもは集中力を身に付けられます!

集中して遊んでいるのを中断させるのは、お子様が集中力を身に付けるのを邪魔してしまいます…。

さらに外遊びのせいで大好きな遊びを止めないといけないと思うことで、もっと外遊びを敬遠してしまうかもしれません…。

お子様の状態を見て“今!”というタイミングで誘うようにして下さい!

まとめ

いかがでしたか?

外遊びが好きになるには…

  • なぜ外で遊びたがらないのかの理由を知る!
  • 外遊びを無理強いせず、外で少しずつ身体を動かしてみる!
  • 親御さんも一緒に楽しく遊ぶ!

ぜひお子様と一緒に遊んで、外で遊ぶ楽しさを伝えてあげて下さい!

幼児期運動指針-文部科学省

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